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藤浪再生へ元虎コーチが緊急提言

 阪神・藤浪が6月に入って何故勝てなくなったのか‐。一つは「球筋」を見られてきたことにある。直近の登板で言うと、23日のDeNA戦、4回5失点で3敗目(4勝)を喫した。DeNAとの対戦は3度目で、各打者に球種の特長を覚えられている感じがした。ある球団の関係者も「だいぶ目が慣れてきた」と話していた。高校生を相手にしているうちはよかったが、野球を生業にしているプロはそう簡単に勝たせてくれないということだろう。

 また、体力的にも「目に見えない疲れ」が出てきているのも確か。大阪桐蔭で連戦連投を経験してきてはいるが、プロ野球とは違う。先発ローテーションの一角として、常に緊張感を持って投げ続けてきたことが、少しずつ疲労となって体に蓄積されているはずだ。“痛み”を“張り”と錯覚している可能性もあるだけに、それは首脳陣がきちんと見極めてやらないといけない。

 和田監督ら首脳陣は、藤浪を壊さないよう、キャンプから順序立てて慎重に調整をさせてきた。その当時は「先発ローテの谷間で使えれば…」という考えでいたが、実戦でその素材の高さを見せるうちに方針を転換、開幕からローテに組み込んで使うことに決めた。就任2年目で勝つこと、つまり優勝に執念を燃やす和田監督にすれば、藤浪はもう手放せないピースの一つ。エース・能見、メッセに次ぐ3番目、いや今は2番目と考えているふしすらある。

 現状の先発ローテは、完全に“藤浪優先”であることは間違いない。だが、4連続KOと結果が出てないここは、一度ローテから外し、ミニキャンプで心身共にリフレッシュさせてもいい。ペナントレースが巨人との一騎打ちになり、3位以下とはかなり差がある、余裕のある状況だからこそ、それができる。

 キャンプ当時、藤浪と共に「先発の5、6番手」を争っていたのは秋山や岩本といった二十代前半の若手投手だった。彼らの奮起を促す意味と、藤浪の“人間形成”を促す意味もある。和田阪神もそうだが、藤浪にとっても今が一番難しい時期だ。30日広島戦(甲子園)の結果にかかわらず、一度時間を置いてやるべきだと個人的には思う。(デイリースポーツ評論家・岡義朗)

 ★岡 義朗(おか・よしあき)1953年11月22日生まれ、59歳。岡山県出身。右投げ右打ち。内・外野手。岡山東商から71年度ドラフト5位で広島入団。80年南海、84年阪神と渡り歩き、85年に引退後は、広島→阪神→オリックス→広島でコーチを歴任。09年から3年間、阪神野手チーフコーチ。12年からデイリースポーツ評論家。

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