藤浪“不敗”4勝目!大谷と真っ向勝負

 「交流戦、阪神7‐1日本ハム」(26日、甲子園)

 この2人、甲子園がよく似合う。背中と腰の張りで戦列を離れていた阪神ドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=が、5日・ヤクルト戦(甲子園)以来3週間ぶりに先発登板。日本ハム・大谷翔平投手(18)=花巻東=とプロ初対戦し、今季甲子園最多の4万6512人観衆を沸かせた。大谷には二塁打2本を浴びたが、7回1失点で甲子園不敗神話を「14」に延伸。チームも3連勝で3年ぶりの貯金「10」。首位・巨人に1・5ゲーム差に迫った。

 球史に新たな1ページが刻まれた。藤浪がマウンド上から鋭い眼光で、藤井彰のサインをのぞき込む。大谷は口元を引き締め、白木のバットを構えた。昨春のセンバツ大会以来となる両雄の戦。今季最多4万6512人が、息をのんだ。

 初対決は6点リードの二回だ。大阪桐蔭の先輩・中田に二塁打を許し、無死二塁の場面で大谷を迎えた。初球の外角高め150キロ直球はファウル。2球目は外角に149キロ直球が決まった。カウント2‐2からの5球目。外角へのカットボールで左飛に打ち取った。

 「雰囲気がありますし、バッターボックスに立ってもすごく大きいですし、プロの選手だなあと思いました」

 その後の2打席はすべて直球で真っ向勝負した。だがしっかりと捉えられ、連続二塁打を浴びた。結果は3打数2安打。「いや~ホームランにならなくて良かったですね。ツーベースで済んで良かったと思います」。ヒーローインタビューでは大観衆の前でこう言って、笑いを誘った。

 甲子園では負けない。背中と腰の張りから3週間ぶりの1軍復帰マウンドは、7回6安打1失点にまとめた。「久しぶりだったので感覚のズレがありました。藤井さんのリードに助けられました」。決して納得のできる投球ではなかったが、プロ最速、自己最速タイとなる153キロをマークした直球を軸に投げきり、プロ4勝目を挙げた。

 昨夏、ソウルで開催された18U世界野球選手権大会。藤浪と大谷が初めて同じユニホームに袖を通した大会で、指揮を執った日大三高の小倉監督はエースに大谷ではなく、藤浪を指名した。

 「大谷くんは実戦から離れていたし、初戦でボールとストライクがはっきりしていた。藤浪くんはここぞという試合で結果を出してくれたので任せました」

 その決断が正しかったと確信したのは、決勝進出がかかった第2ラウンドのアメリカ戦だった。

 「3連投になるけど、七回から行ってくれるか?と聞いたら、『行きます!』と言ってくれた。心強かったですね」

 すべてはチームの勝利のため。それこそが藤浪が求める投手像だ。この日の勝利でチームの貯金は3年ぶりに「10」の大台に達した。

 これから幾度となく繰り広げられるであろう、新・平成の名勝負。「ファンの方も楽しみにしてくださってると思うので、レベルアップして次はしっかり抑えたいです」。2人の怪物を生んだ聖地で新たな伝説が幕を開けた。

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