「阪神１‐０ヤクルト」（２０日、甲子園）

　開幕４番が帰ってきた。阪神・新井良が左太もも裏肉離れで離脱後、「７番・三塁」で初のスタメン復帰。五回１死の第２打席で１軍復帰後初安打となる左前打を放ち、復活へ大きな一歩を踏み出した。

　守備では３つのゴロを無難にさばき、走塁で負傷箇所をかばうしぐさもなかった。「１打席目（右飛）の感じもよかった。いい打席があったのでしっかり守って、いいリズムで打席を迎えられればと思う」。５日の広島戦（マツダ）で負傷して６日に出場選手登録を抹消。１６日に１軍復帰して以来、初の先発で確かな手応えを感じ取った。

　和田監督は「今後は打撃の調子を上げてくれないとね。開幕４番を打ったバッターだから。足の状態を見ながらいい状態にしてほしい」。独走する巨人の追撃には、新井良の完全復活が欠かせない。