虎打線組み替え失敗…さっぱり打てん

 「巨人8‐1阪神」(17日、東京ド)

 現状を打開するために打った一手‐。阪神は打率1割台の福留をクリーンアップから外し、前日に2安打の新井を5番に据えた。新井良のアクシデントを除けば、開幕から16試合目で自ら決断した打線の組み替え。それでも事態は好転しない。

 「(打順は)意識しないようにした」と言う新井は2度、得点圏に走者を置いた場面でフライアウトに倒れた。「この時期に感触とか言ってられる場合じゃない」と厳しい表情を浮かべた福留も2三振を含む4打数無安打。コンラッドも復調の兆しは見えず、左太もも裏の肉離れから復帰した新井良は、試合前練習での動きが万全でないと首脳陣が判断してスタメン出場は見送られた。

 結果、5番以降が無安打に終わり、打線は八回に上位で1点を奪うのがやっと。杉内に対しては昨年4月28日以降、4連敗と攻略の糸口が見えない。和田監督は「結果が出てない打者はポイントが近すぎる。向こうが長打を打ってるポイントとは明らかに違う。それを感じ取ってしっかり修正してほしい」。まだ4月‐。それでも独走態勢に入る王者の姿が余裕を奪っていく。

 試合前には、投手の投球練習予定がないブルペンを使って新井らが打ち込みを行った。福留には指揮官自ら打撃指導に乗り出している。さらなる組み替えについて黒田ヘッドは「これから」と次戦へ向け次なる一手を検討する方針。3連敗阻止には、打線の奮起が絶対に欠かせない。

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