左足首の前距腓（ぜんきょひ）じん帯を損傷した阪神・上本博紀内野手（２６）が２日、鳴尾浜でリハビリを開始した。２６日の侍ジャパンとの強化試合で負傷して以来、初めて公の場に姿を見せた。

　午前９時前から鳴尾浜を訪れ、治療を終えたのは午後２時。左足首を固定し松葉づえで歩く姿が重傷度合を物語っていた。「痛みはないようにしている。家でもあまり動かないようにしていた」と自宅では安静を保っていたという。この日は患部に電気治療とアイシングを３回施し、状態を確認することに終始した。

　権田トレーナーは「まずは足首の腫れを取ることが先決。状態次第ですが、明日以降は肩周りや、体幹トレーニングを積極的にやっていくつもりです」と今後の見通しを語った。全治は不明だが、まずは万全の状態に戻すことが最優先となる。

　右目下の裂傷は視力に影響しないと診断された。上本は「今はできることをやるしかない」と言葉少なに語った。開幕が絶望的となった今、左足首の完治に全力を注いでいく。