コンラッド左右で快打 和田監督「合格」

 「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)

 上々の滑り出しだ。阪神の新外国人、ブルックス・コンラッド内野手(33)が1日、ランチ特打で56スイング中2本の柵越えを披露。日本の統一球にも不安はなく、選球眼でも和田監督にアピールしたデビューとなった。

 「今日はしっかり走って、しっかりとゴロも捕れてバッティングもきっちり打てた。今日はいい一日だったかなと思う」

 話す表情には充実感がにじんだ。スイッチヒッター。左右両方の感触を確かめながら、バッティンググローブをせず、素手での初打ちだ。「今まで室内では打ってたけど、外は初めて」という状態で、2本の柵越えはいずれも左打席。だが「右でも左でも変わらないよ。右もパワーがあるし」と自信は揺らがない。

 片りんをのぞかせたのは、打球の質だけでない。特打では計13球見逃したように、ボール球を見極める選球眼でもアピール。和田監督は「大きな癖もない。小柄だけど、バットを持つと大きく見える。体のわりにパワーもあるよね。選球眼もいい。ボール球に手を出してなかった。見逃し方も初日にしては合格点」と高く評価した。

 日本の統一球は、メジャーでの使用球より飛ばないとも言われるが「違いは感じなかった。当たった瞬間に(打球が)出て行く勢いも悪い感じはなかった。向かい風で打球が伸びなかったのはあるけど今日は違いを感じなかった」と前向き。力強く踏み出した第一歩。ここからさらにペースを上げていく。

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