能見“17連投”WBCへ異例の調整

 WBC日本代表候補の阪神・能見篤史投手(33)が29日、沖縄合同自主トレで3日連続ブルペンに入った。前日と同じ82球を投げ込んだ左腕は、来月14日に合流する日本代表の宮崎合宿まで、毎日ブルペンに入る“17連投”を宣言。WBC調整がいよいよ本格化してきた。

 日本代表合宿まで“17連投”。能見が異例の調整プランを明かした。「合宿で追い込むのは無理なので、毎日(ブルペンに)入れるのなら、ほぼ毎日入れればいいかな」。あくまで肩の調子を見ながらとなるが、WBCへ向けて本気で投げ込みを行う考えを示した。

 阪神の沖縄合同自主トレ初日となる27日からブルペン入り。この日で3日連続となった。休日は31日とキャンプインしてから7、12日に設けられている。仮に日本代表の宮崎合宿合流日にもブルペン入りをすれば、自身も経験のない“17連投”を行うことになる。

 「そこ(合宿)を逆算しながらやっていく。シーズンのことも考えて、肩をしっかりつくっておきたいので」と先を見据えた調整をしていく構えだ。

 この日も前日同様、82球を投じた。「打者が立ってからの感覚を確かめたかった」と小宮山を右打席に立たせた。スライダーやチェンジアップも試投。キューバ対策として有効な内側への直球は、小宮山をのけぞらせるほどのキレの良さを見せた。

 球数も状態を見て増やしていく方針だ。「早くに(肩を)つくるに越したことはないんで」。WBCという未知の世界への挑戦。合同自主トレ3日目。初めて沖縄らしい暑さだったブルペンで左腕が演じた熱投。本気モードに入った能見は、さらに熱くなる。

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