鳥谷“三兎”追う!遊撃も二塁も三塁も

 WBC日本代表候補の阪神・鳥谷敬内野手(31)が26日、大阪市の「大丸梅田店」で、「ケーブルテレビショーinKANSAI2013」のトークショーに参加。キャンプではWBCを想定した二塁や三塁の守備だけに集中せず、ショートを第一に取り組む考えを話した。どちらかを優先するのではなく、阪神でもWBCでも優勝を目指す。

 天秤(てんびん)にはかけられない。日本代表として目指す世界一、阪神の選手会長として狙う8年ぶりのリーグ優勝。異なる役割を任されるが、鳥谷の中でそこに優劣は存在しない。どちらでも勝つ。そのために動く。キャンプから二兎(にと)を追って汗を流す。

 「最初にWBCがあるので、最終(メンバー)に残って日本の3連覇に貢献できれば。シーズンでは優勝しないと選手もファンもいい一年にならないので、その中で何をしないといけないかを考えていきたい」

 その何をしないといけないか、がキャンプのポイントとなる。細かな作戦面を除けば、現時点で想定される阪神とWBCでの違いはポジションだ。不動のショートである阪神と、二塁や三塁での起用の可能性もあるWBC。「慣れ」で考えれば、キャンプで二塁と三塁の守備を重点的に行ってもおかしくないが、今の鳥谷の考えは違う。

 「まずはしっかりとショートを、自分のポジションを練習して。その中で同じ守備練習でサードを守ったり、特守とかもあるので色々なポジションを守ろうかなと」

 大前提はショートの守備。久慈内野守備走塁コーチは23日のコーチ会議後に、練習試合で鳥谷を二塁で可能性を話したが、それに関しても「向こうで話してから。選手との兼ね合いもありますし、とりあえずショートでやってと自分で考えてます」と話すにとどめた。もちろん二塁や三塁を軽視しているわけではない。

 候補に選ばれた際、山本監督からは電話で「二塁と三塁の練習をしておいて」と言われたため意識はある。ただ、まだ二塁で固定されると決まったわけではない。「どのポジションでもゴロを捕ってしっかりできるような、ケガをしない準備をしようと」と話すのもそのためだ。山本監督は2月3日に阪神のキャンプを視察。そこで改めて話し合う流れとなる。

 沖縄でのロッテ・井口らとの合同トレも順調に終了。隆起した筋肉は衣服の上からでも分かるほどに。「(増重は)想像に任せます。グラム単位です(笑)。自分で考えて色々とチャレンジしてます」とニヤリ。全ては長い一年を見据えてのもの。大事なのは準備。身も心も整え、どん欲に全てで頂点を奪いにいく。

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