目標は夢の５億円プレーヤーだ！阪神ドラフト２位・北條史也内野手（１８）＝光星学院＝が１５日、新人合同自主トレ恒例の声出しで、目標を３億円プレーヤーと宣言。その後、平田勝男２軍監督（５３）から年俸５億円とゴールデングラブ獲得を厳命され、意気込みを示した。

　外野からの声出しでは「目標は自分の力を出し切ることです！」と言ったが、ダメ出しを受けて３度目で合格。しかし北條はここからが違う。一塁側ベンチ前まで来るとスタンドのファンに向かって「目標は３億円プレーヤーです！」と目標を変えて、ファンへ誓ってみせた。

　「あれは続木（トレーニング）コーチに言われて」と照れ笑い。だが平田２軍監督からは「何で３億なの？５億だろ！」と、これまたダメ出し。北條は「無理なら自分の力不足。毎日の積み重ねでケガなくやって、そこまで一生懸命頑張りたい」と誓いを新たにした。

　ファンの前で宣言する強心臓も、平田２軍監督の目標修正も、非凡な才能があればこそ。この日は自主トレ初のノックに臨んだが、平田２軍監督は「身のこなしが軽いし、柔らかい。ゴールデングラブ？目指してほしいね」と大絶賛だ。

　これには北條も「自分は守備の方が好き。もっと鍛えてもらって、将来的にタイトルも狙いたい」と意欲を見せた。昨季、阪神の同賞受賞者はゼロ。注目される打撃だけでなく守備のタイトルも獲得となれば、年俸５億円は決して夢ではない。