宇良本領発揮“アクロバッ倒”で連勝

 「大相撲初場所・4日目」(13日、両国国技館)

 居反りで知られる西幕下8枚目の宇良(23)=木瀬=が東幕下9枚目の竜電(25)=高田川=を足取りから最後は豪快な下手投げで下し、初日から2連勝を飾った。アクロバット力士が本領を発揮し、来場所の新十両昇進に突き進む。幕内は、横綱白鵬が宝富士を秒殺し、初日から4連勝。大関稀勢の里は栃ノ心に下手投げで屈し、早くも2敗となった。

 まるでレスリングのような動きで観客の度肝を抜いた。宇良は立ち合い、鋭く低く潜ると竜電の右足を両手で取った。おっとっと…と相手は棒立ち。攻め手を休めず土俵際に追い込み、最後は左から豪快に投げ打った。

 「自然とそうなった。足を取ってそのまま持っていきたかったけど、相手の身長があって、自分の体も伸びてしまった。このままじゃ投げられると思って下に投げた」。20センチも自身より長身の相手を攻略。関取経験もある実力者に完勝した。

 昨年3月の春場所で初土俵を踏んでからスピード出世。先場所も7戦全勝し、西幕下8枚目に上がった今場所も2戦2勝。このまま好成績なら、来場所の十両昇進も見えてくる。

 奇手の使い手で注目され関学大から初の角界入り。これまでは「相手の様子を見ながら確実に攻めた」と封印してきた。だが、ここからは「様子見」していては勝てない。本来の“アクロバット”全開を宣言した。

 「上位に上がっているし、自分から攻めないとのみ込まれる。今までのスタイルを変えて行く。幕下上位はほとんど十両経験者。相手を気にしていたら気持ちで負ける」ときっぱり。代名詞「居反り」がいよいよ解禁される日も近そうだ。

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