鶴竜、無傷10連勝 綱初Vへまた前進

 「大相撲九州場所・10日目」(18日、福岡国際センター)

 横綱鶴竜が照ノ富士を寄り切り、初日から無傷の10連勝。横綱昇進後初優勝へまた一歩前進した。横綱白鵬は関脇碧山を寄り切って1敗をキープ。大関稀勢の里は横綱日馬富士に押し出され、40歳幕内旭天鵬も常幸龍に敗れ、ともに2敗へ後退した。新関脇逸ノ城は安美錦を押し出し、星を5勝5敗の五分に戻した。

 日増しに調子を上げてきた。鶴竜は立ち合い低い弾丸となって照ノ富士に当たる。強い圧力を掛けると、すぐさまもろ差しの体勢を作り、休まず一気に寄り切った。

 「立ち合いの踏み込みがよく、頭をつけて中へ入れた。2本入ったので、がっぷりにならないように気をつけた。よく体が動いた」

 過去に初日からの8連勝は先場所を含め2度経験があるが、10連勝は初めて。「ここまでストレート勝ちできているのは、それはそれでよかったと思う」と、ほっとしたように自己評価した。

 部屋には他に関取がおらず、朝稽古はたったひとりで黙々とスクワットやすり足、てっぽうをこなす。ひたむきに相撲道に向き合う姿は生真面目なこの横綱らしい。

 北の湖理事長(元横綱)は「相撲内容がよくなっている。全勝でいけば14日目に優勝の可能性もある」と期待するが「まだまだそういうことは考えず、しっかり最後まで頑張りたい」。綱を張って4場所目。いよいよ目覚める時がきた。

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