鶴竜ひやひや 遠藤を土俵際でかわす

 「大相撲春場所初日」(9日、ボディメーカーコロシアム)

 鶴竜は遠藤の攻めを土俵際で何とかかわし、ひやひやの白星発進。「いいとこを取ったけど、また引いちゃった」と反省した。

 大阪入り後、遠藤とは朝稽古を繰り返し、連日、完勝していた。「ああいうのは稽古場でもあったのでね。(遠藤は)負けてたから考えてきたね」。手の内を知り尽くした同士は、経験豊富な大関に分があった。

 今場所の“主役対決”が初日から実現し、場内は一番の盛り上がりを見せた。「(緊張で)ウオーッ、となりかけたけど気持ちを抑えられた」。先場所14勝を挙げ、優勝決定戦も味わっただけに精神面の成長を実感する。

 綱とりへは13勝以上が最低ライン。「内容はともかく、まず1勝できた。次の一番に集中したい」と、自らに言い聞かせた。

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