前回落選の友綱親方、再選で恩返しを

 公益財団法人に移行した日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で新法人の理事候補(定数10人)を決める選挙を行い、前回落選した元理事の友綱親方(61)=元関脇魁輝=が当選した。

 再選を果たした友綱親方は責任の重さを厳粛に受け止めた。落選した九重親方に2票差をつける7票を獲得。「票数は予想よりも多かった。自分の考えを理解してもらえたという感じがした」と、口元を引き締めた。

 06年に理事に当選し、相撲教習所長、監察委員長、審判部長を歴任したが、12年の理事選で落選した。今年62歳。理事選出馬のラストチャンスで当選を果たし「公益法人に移行し、相撲が日本の素晴らしい文化であるとファンの人たちに思ってもらえるように努力したい」と、育ててもらった角界への恩返しを誓った。

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