初場所優勝の白鵬、V30到達へ意欲

 大相撲初場所で28回目の優勝を飾った横綱白鵬(28)=宮城野=が27日、都内で一夜明け会見を行った。一人横綱の重責を果たした安堵(あんど)感からか「疲れました。眠いです」と第一声。それでも28歳最後の場所に28回目の優勝を決め「3月には29歳になる。回数も29、30回と伸ばしていきたい」と、大鵬(32回)、千代の富士(31回)に次ぐ3人目となるV30の大台への到達に向けて意欲を見せた。

 1差で追う鶴竜とのマッチレースは、優勝決定戦までもつれ込んだ。「(鶴竜は)今までとはだいぶ違った。動きに素早さ、俊敏さがあった」と高く評価する一方で、負け越しに終わった稀勢の里に対しては、「いろんな方と出会って、いろんなことを吸収すること」とアドバイスした。

 春場所では進境著しい遠藤との待望の初対戦も実現する。「いい意味で若手の壁になりたいね」とキッパリ。大阪での宿舎が近いということもあり、「稽古してあげようかな」とニヤリと笑った。

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