白鵬、貴に並んだ!幕内通算701勝

 「大相撲九州場所・9日目」(18日、福岡国際センター)

 横綱白鵬は豊真将を寄り切り、9連勝。元横綱貴乃花に並ぶ史上6位の幕内通算701勝とした。横綱日馬富士も栃乃若を寄り切り、9連勝。平幕の碧山が敗れて1敗がいなくなり、優勝争いは両横綱による一騎打ちの様相を呈してきた。

 白鵬は充実感でいっぱいだった。「何日かぶりの寄り切りなんでね。万全な寄り切りだった」。得意とする右四つ。その形を味わうように、豊真将を土俵の外に出した。4日目の旭天鵬戦以来の決まり手だった。

 幕内通算701勝。“平成の大横綱”貴乃花(現親方)に並んだ。モンゴルから来日する前を思い起こし「衛星放送で見たりしていて、ずっと上にいた方。並んだかなという思いがある」と満足感に浸った。

 元大関貴ノ花の次男として騒がれた貴乃花とは、対照的な角界入りだった。15歳で入門を目指して来日したものの、体重68キロで声がかからず、帰国する前日に宮城野部屋への入門が決まった。

 宮城野親方(元幕内竹葉山)は「白鵬とは電話で話しただけだった。会っていたら断ったかもしれない」と振り返る。今場所前の部屋の激励会で「白鵬の師匠で良かった」とあいさつしたのは本音だろう。

 日馬富士とともに無敗を守った。28度目の賜杯へ「一緒に(場所を)引き締める思い」と悠然と引き揚げた。

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