元高見盛が絶叫引退相撲、婚活頑張る?

 1月の初場所を最後に引退した元小結高見盛の振分親方(37)=本名加藤精彦、青森県出身、東関部屋=の引退相撲が6日、東京・両国国技館で行われた。断髪式では元横綱でプロレスラーの曙(44)ら約380人がはさみを入れ、最後は入門時の師匠で、先代東関親方の渡辺大五郎氏(69)=元関脇高見山=が大銀杏(おおいちょう)を切り落とした。

 ラスト“ロボコップ”に国技館が沸いた。大銀杏に別れを告げた振分親方は、涙を見せずに土俵上から「本日は本当にありがとうございました!!」と絶叫。現役時代同様、愚直なあいさつに、満員1万人のファンから温かい拍手を送られた。

 断髪後、37歳の独身は「少しずつ感傷的になった。生まれ変わっていく感じ」としみじみ。担当したヘアデザイナーが『今の時代にあったモテる男ヘア、ショートカットバージョン』と命名したソフトモヒカン風の髪形になり、婚活については「ちょっと言わないで」と照れた。

 もっとも、先代師匠の渡辺大五郎氏は「早く嫁を見つけろ!!都会より田舎の女性の方がいいと思う」と期待を寄せた。現東関親方(元幕内潮丸)も「今後も相撲界を盛り上げてほしい。でも、まずは結婚ですよ」と注文をつけた。

 子どもたちとの稽古では、締め込み姿で大ハッスルした振分親方。最後は中学生との勝負になり、取組前に代名詞の気合注入ポーズを披露した。肩を上下させながら「ハッ!!」と奇声を発した。得意の右差しから最後は送り出し、大歓声を浴びた。

 今後は部屋付き親方として、後進の指導にあたる。「個性があって相撲も強い力士を探して育てたい」と意気込みを口にした。婚活にも力を注ぎつつ、第2の“ロボコップ”育成を目指す。

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