法の支配へ「攻撃」停止を ノーベル委員長単独会見
【オスロ共同】ノルウェー・ノーベル賞委員会のフリードネス委員長は9日、ノーベル平和賞授与を発表したピレイ元国連人権高等弁務官について、長年にわたり国際的な法による秩序の確立に貢献してきたと評価した。法の支配に「甚大な圧力」が加わっていると指摘し、擁護する個人と団体への攻撃や制裁を「やめる必要がある」と訴えた。オスロで共同通信の単独インタビューに応じた。
ピレイ氏は国際刑事裁判所(ICC)裁判官などを歴任し、現在は国際司法裁判所(ICJ)でミャンマーのジェノサイドに関する事案を扱っている。トランプ米政権はICCを敵視し、ピレイ氏へのノーベル賞授与発表後にICC本体を制裁対象に指定した。フリードネス氏の発言はICCへの米国の圧力を念頭にしたとみられる。
フリードネス氏はピレイ氏の主要な業績として、国連のルワンダ国際刑事法廷で性的暴力もジェノサイド(集団殺害)に当たり得ると認めた判決に関与したことを挙げた。ピレイ氏が「法の支配の発展や拡大に向けた中心的な存在であり続けてきた」とたたえた。
