首相面会、安保局長が43回最多 日中対立、政高党低の状況反映

 高市早苗首相が10月の就任から2カ月間で最も多く面会したのは、外交・安全保障政策の総合調整を担う市川恵一国家安全保障局長だった。上位は外務省幹部が目立つ。首脳外交が続いたことに加え、台湾有事を巡る首相答弁に端を発した日中対立も背景にあるとみられる。自民党幹部は10位以内に入らず、官邸主導の「政高党低」とも言える状況を映し出した。

 首相に就任した10月21日から12月21日までの共同通信の首相動静から集計した。市川氏の面会数は43回に上り、多くが外務省の船越健裕事務次官(5位、23回)や、金井正彰アジア大洋州局長(8位、15回)と一緒だった。日中対立を受けて訪中した金井氏の帰国直後も3氏が顔をそろえた。

 10月末から韓国で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議など、外遊の前後も外務省幹部らの面会が多かった。

 閣僚では21回の片山さつき財務相がトップ(6位)。首相と経済対策を巡って協議したほか、2026年度予算案の調整状況についても報告に訪れた。

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