参政、独自法案でアピール 廃案続きで政策実現に課題

 参院選で躍進した参政党は、臨時国会で4本の独自法案を参院に単独提出し、支持者に存在感をアピールした。参院選で掲げた「日本人ファースト」を反映した日本国旗損壊行為を処罰する刑法改正案や「スパイ防止」に関する2法案に加え、新型コロナウイルス感染症対策の検証を求める法案だ。ただ4法案とも審議入りもできず廃案となり、政策実現に向け課題が残った。

 参政が法案を単独提出するのは2020年の結成以来初めて。7月の参院選で非改選と合わせ計15議席に伸ばし、予算を伴わない法案の提出が可能となる11議席を上回ったためだ。

 今は与党が衆院で多数を握るが、参院で過半数まで6議席足らない「ねじれ国会」だ。刑法改正案やスパイ防止の関連法案を巡っては自民党と日本維新の会が連立政権合意書で同様の主張をしており、3党が連携する余地もあった。

 刑法改正案では維新の吉村洋文代表は「一声かけてくれれば良かった」と振り返るが、神谷宗幣代表は「準備していたので先に提出した」と述べ、独自色発揮を優先した格好だ。

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