ながら運転の撲滅訴え10年 息子失った父「人生狂わす」
愛知県一宮市で2016年、小学4年の則竹敬太さん=当時(9)=がトラックにはねられ死亡した。運転手は人気ゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」を操作中だった。事故から26日で10年。「数秒でいろんな人の人生が狂う」。父の県立佐織特別支援学校教諭崇智さん(56)は中学、高校や企業を回って事故の残酷さを伝え「ながら運転」撲滅を訴える講演を続けている。
「スマートフォンを見るか見ないかは運転手に委ねられる。ながら運転は過失ではなく殺人行為」。10月中旬、愛知県安城市の自動車関連会社で従業員約300人を前に崇智さんは語気を強めた。背後のスクリーンには、事故当日に撮影された登校前の集合写真。持参したステンレス製の水色の水筒は大きく変形し、事故の衝撃を物語る。
16年10月26日、敬太さんは2歳年上の長男らと一緒に下校中、横断歩道ではねられた。現場は自宅まで約170メートルだった。
トラックを運転していた男性は、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪で禁錮3年が確定した。既に刑期を終えているが連絡は一度もない。
