稚内、真珠湾暗号中継施設で祈り 赤れんが通信所
太平洋戦争の発端となった真珠湾攻撃を命じる「ニイタカヤマノボレ」の暗号電報を中継したとされる通称「稚内赤れんが通信所」(北海道稚内市)で8日、平和を祈る催しが開かれた。2011年から毎年開催しており、約80基の灯籠に明かりがともされた。
集まった市民らが黙とう後、主催した市民団体「稚内市歴史・まち研究会」の富田伸司会長(65)は「戦争のきっかけを作ったこの場所から、二度と戦争を起こさないよう平和の明かりをともしたい」とあいさつした。
施設の正式名称は「旧海軍大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所」で1941年12月、海軍から受けた暗号電報を、択捉島・単冠湾からハワイに向かう機動部隊に向け中継した。





