彦根城、世界遺産推薦へ 江戸時代の大名統治を象徴
国の文化審議会は3日、2028年の世界文化遺産登録を目指す推薦候補として、江戸時代の大名統治を象徴する城郭遺産「彦根城」(滋賀県)を選んだ。政府は27年2月1日までに国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出。ユネスコ諮問機関が現地調査して登録の可否を勧告し、順調にいけば、28年夏の世界遺産委員会で登録が審査される見通しだ。
将来推薦する候補として1992年にユネスコ暫定リストに記載されてから約34年で、世界遺産に向け一歩前進した。
彦根城は江戸時代初期に築かれた。天守が現存し、国宝に指定されるなど関連遺構が多数残る。将軍から領地を任された大名が重臣と合議して政治を行う「大名統治システム」を象徴する遺産とされる。
93年に「姫路城」(兵庫県)が世界文化遺産に登録されると、姫路城との違いや独自性をどう説明できるのかが問われ、足踏みが続いてきた。滋賀県や同県彦根市は今年5月、28年登録を目指し、遺産価値の説明を手厚くした推薦書案を文化庁に提出した。
