特捜検事「検察庁敵視は反社や」 法廷で映像再生、国賠訴訟
融資金詐欺事件で逮捕、起訴された太陽光発電関連会社の社長=一審有罪、控訴=が、東京地検特捜部の検事から「反社会的勢力」と言われるなど、違法な取り調べで精神的苦痛を受けたとして、国に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が10日、東京地裁で開かれた。国側が提出した取り調べの録音・録画映像の一部が法廷で再生された。
映像は計205時間の録音・録画データのうち、原告側が違法だと主張する58場面の計約1時間10分。被告席の後ろに設置された大型モニターに映し出した。
原告に向き合った検事が「検察庁を敵視するってことは反社や」と言ったり、「黙秘を人のせいにするな」と怒鳴ったりする様子が再生された。「ほんまに黙秘でいいのか」と迫ったほか「家族や周りの人を巻き込むなよ」と周囲への影響を引き合いに出して供述を迫る場面もあった。
閉廷後の取材に、原告代理人の河津博史弁護士は「一方的に人格を否定したり、時には嘲笑したりした」と批判。国側が「社会的相当性の範囲を超えない」と主張していると明かし、「問題は深刻だ」と述べた。
