沖縄、6月23日「慰霊の日」 体験者は減少、記憶の継承は岐路

 沖縄県は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で旧日本軍の組織的戦闘が終わったとされる日から81年の「慰霊の日」を迎えた。最後の激戦地となった糸満市では22日、日米の犠牲者計20万人超を悼む沖縄全戦没者追悼式の前夜祭が開かれた。沖縄戦の体験者は減少し、記憶を継承していけるかが岐路に立っている。政府は台湾有事などを念頭に防衛力を強化し、基地負担は重いままだ。

 前夜祭は平和祈念公園で開催。鐘の音が響く中、若い世代の遺族が「鎮魂の火」をともし、平和への祈りをささげた。犠牲者名を刻んだ石碑「平和の礎」には多くの人が訪れた。那覇市の赤嶺チヨさん(80)は、父や祖父が米軍の艦砲射撃の犠牲になった。父の写真はなく、顔は分からないまま。「戦争はだめ。これからも平和であってほしい」と話し、父の名前のそばに花を手向けた。

 23日昼の追悼式には、高市早苗首相や玉城デニー知事らが出席する。

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