「神の使い」と暮らす奈良の住民 庭に現れるほど身近なシカだけど…植物の食害や人を襲うことも 「犬の散歩は常に逃げる方法を考える」
庭にシカが現れるという奈良公園付近で暮らす地元民の投稿が、Xで注目を集めている。
奈良公園のシカは、春日大社の「神の使い」として守られる国の天然記念物。2026年の調査では過去最多の1687頭が確認され、行動範囲は公園の外へも広がっているようだ。その模様を紹介したのは、奈良公園の近くに暮らすayakaさん。
(@i__s__a__.ayaka)自宅の脇に現れたシカに「できたら…公園へお帰りいただきたい」と添えた投稿には、約7万の「いいね」が寄せられた。ayakaさんに、シカと暮らす日々について聞いた。
--シカが現れる日常はどのようなものですか?
ayaka:犬の散歩のコースは固定せず、奈良公園周辺へはほとんど向かいません。遭遇したら、様子を見て引き返す、道路の反対側へ渡る、距離を取るなどの対応をしています。昨年、子犬時代に一度、子育て中のシカに脚で踏みつけられました。逃げてもさらに追いかけられ、仕方なく私が反撃して逃げました。犬は無傷でしたが、私は大きく擦りむいてしまいました。
--庭や植物への被害はありますか?
ayaka:植物の食害があるので、シカの好まないものを植えている家庭が多いです。1番管理に困ったのは、小学1年生が持ち帰る朝顔やトマト。食べられないよう日中は日に当て、夜は片付ける手間が大変でした。ネットもシカが間違って食べてしまうかもしれないので使えません。
--1番大変なことはなんですか?
ayaka:今は犬の散歩。大型犬で抱えられないので、常に逃げる方法を考えながら歩いています。歩道はシカのフンがそのままなので、踏まずに歩くのは難しいですね。犬のフンのマナーが話題になると「奈良はシカのフンだらけだよ!」と、少しおもしろく感じてしまいます。
--ご近所との情報共有や、観光客への思いは?
ayaka:今年は人を何度も襲うシカがおり、自治会やご近所さん、お散歩友達と情報を共有していました。住むまでは、ここまで人が住む場所にシカが住み着いているとは思いませんでした。特に子育て中の母シカは、かなり怖い。道路には公園周辺でなくても飛び出してきます。野生動物であることを思い出して、素敵な思い出をたくさん作っていただけたらうれしいですね。
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投稿には、「番犬ならぬ番鹿」「シシ神様のような真っ直ぐな瞳」「こんなにカジュアルに神様がいるのか」などの声が寄せられた。
神の使いといわれるシカも、あくまでも野生動物。シカ、周辺住民、観光客すべてのバランスを見て、幸せに暮らせる方法を考える必要がありそうだ。
(まいどなニュース特約・瀬戸 ゆきほ)
