東大生の4人に3人「受験期も7時間以上寝た」 勉強時間を確保するために削っていたのは?
難関大学に合格した人たちは、受験期にどのくらい眠っていたのでしょうか。オンライン学習塾『河野塾』を運営する株式会社Stardy(東京都渋谷区)が実施した「大学受験における睡眠実態調査」によると、東京大学の在籍者・卒業者の約4人に3人が受験期に「7時間以上」の睡眠を確保していたことが分かりました。
調査は、同塾のチューター、その友人の大学生および大学卒業生115人を対象として、2026年9月にインターネットで実施されました。
まず、「受験期の睡眠時間」を調べたところ、東京大学の在籍者・卒業者(46人)では「7時間台」(58.7%)が最多となった一方、その他の大学の在籍者・卒業者(69人)では、「6時間台」(34.8%)や「7時間台」(31.9%)に分散。
「7時間以上」の睡眠を確保していた人を合計すると、東京大学の在籍者・卒業者は73.9%、その他の大学の在籍者・卒業者は52.2%となりました。
しかし、「8時間以上」と回答した割合を見ると、東京大学関係者が15.2%、その他の大学関係者が20.3%で、その他の大学の方がやや高くなりました。
続いて、「受験期、寝る時間・起きる時間は決まっていましたか」と尋ねたところ、「ほぼ毎日、同じ時刻に寝起きしていた」(56.5%)や「だいたい同じ時刻だった」(30.4%)が上位に挙がり、合わせて約9割が寝る時間・起きる時間をある程度決めていたことが判明。
大学別に見ると、東京大学関係者は89.1%、その他の大学関係者は85.5%で、大きな差はなく、大学を問わず多くの人が一定のルールを持っていたことが分かりました。
次に、「就寝前1時間の過ごし方」を聞いたところ、「英単語・古文単語などの暗記」(40.0%)、「特に決めていなかった」(27.8%)、「翌日の勉強計画を立てる」(20.9%)といった回答が上位に挙がりました。
就寝前に何らかの勉強をしていた割合を大学別に見ると、東京大学関係者で60.9%、その他の大学関係者で66.7%。また、就寝前に何らかの「決めごと」があった人も、東京大学関係者71.7%、その他の大学関係者72.5%と、ほぼ同じでした。
では、睡眠時間を確保しながら勉強時間を増やすために、受験生は何を削っていたのでしょうか。
この質問には、「動画・ゲームなどの娯楽」(60.0%)と「スマホ・SNS」(53.0%)で約7割を占めた一方、「何も削らなかった」(19.1%)という意見も見られました。
なお、「睡眠を最初に削った」とした人はわずか1.7%にとどまり、受験生の多くは、勉強時間を増やすために、まず娯楽やスマートフォンなどの時間を減らし、睡眠時間はできるだけ確保していたことがうかがえました。
このような調査結果を踏まえて同塾は、受験生が意識したいポイントとして「勉強した時間の長さ」だけに注目しないことを挙げています。
また、「入試で問われるのは単純に勉強した量ではなく、自分の頭で考え、判断して答えを導く力」だと説明。特に難関大学の入試では、問題について考え続ける集中力が必要になるため、「集中できない」「考えが続かない」と感じる時間があるなら、睡眠時間を見直すことも選択肢の一つだとしています。
もちろん、本調査だけで「7時間眠れば必ず成績が上がる」といった因果関係が証明されたわけではありませんが、受験を経験した人たちが実際にどのような生活を送っていたのかを知る一つのデータとして興味深い結果となりました。
何時間机に向かったかだけでなく、「何を削り、何を守るか」…そんな視点も受験期の限られた24時間をどう使うかを考えるうえで重要になってきそうです。
