「これは本当におにぎりなの?」ピンクのご飯にホワイトチョコ 美食の国フランスで大進化 その味は…「食べてみないと分からない」

フランスで独自の進化を遂げたおにぎりがSNS上で大きな注目を集めている。

「【フランスでおにぎりも大進化!ホワイトチョコレートが入ったキイチゴ味のご飯のおにぎり!】 キイチゴ味のご飯にホワイトチョコレートが入ったおにぎりがあったので試しに食べてみました。 食べてみた感想。なんだろう、大きなチョコレートって感じですかね?」

とその模様を紹介したのはフランス在住で現役ITエンジニア管理職のulalaさん(@ulala_go)。

コンビニおにぎり的なフィルムの包装をはがすと、出てきたのは真っピンクのおにぎり。美食の国フランスで、おにぎりは果たしてどのような進化を遂げているのだろうか?

ulalaさんにお話を聞いた。

ーーフランスでおにぎりはどの程度認知されているのでしょうか?

ulala:以前に比べると認知度はかなり上がってきたと感じます。少し前までは、日本食のお店やアジア系の食品店などでしか見かけなかったのですが、最近ではCarrefour、Monoprix、Franprix、Intermarchéといったさまざまなスーパーで流通していますし、駅や空港などでも買えるようになっています

今回のおにぎりを見つけたLidlも、日本食専門店ではなく、フランスの街中に普通にある庶民的なスーパーです。そういう場所でおにぎりが売られていること自体、日本食がかなり日常生活の中に入ってきたのだと思います

しかも、サーモンやツナなど日本人でも想像できるようなおにぎりだけではなく、今回紹介したような「フランボワーズ+ホワイトチョコレート」というデザートのようなおにぎりまで登場しています。日本のおにぎりがそのまま普及するだけでなく、フランス人の味覚や発想に合わせて、別の食べ物へ進化し始めているのが面白いと思いました。

ーーこのおにぎりをご覧になった際のご感想を。

ulala:最初に見たときは「これは本当におにぎりなの?」と思いました。ご飯そのものがピンク色でフランボワーズ味になっていて、そこにホワイトチョコレートが入っています。日本人の感覚では「ご飯+フルーツ+チョコレート」という組み合わせはなかなか思いつかないので、かなり衝撃的でした。だからこそ「これは一度食べてみないと分からない」と思って買いました。

実際に食べてみると、不思議なことに「ご飯を食べている」という感覚があまりなくて、私の感想としては、「ものすごく大きなチョコレート菓子を食べているような感じ」が一番近いです。おにぎりだと思って食べるとかなり違和感がありますが、「お米を使ったデザート」と考えると、こういう食べ方もあるのかと。

海外に渡った日本の食文化は、現地の人たちが自分たちの発想でどんどん変えていきます。その一例として、とてもフランスらしくて面白い商品だと思いました。

ーー価格は?

ulala:1個1.99ユーロでした。日本人からすると「おにぎりに約2ユーロ」と考えると少し高く感じるかもしれませんが、フランスでは外で軽食を買うことを考えると、手に取りやすい価格帯だと思います。

ーーご投稿に対し大きな反響がありました。

ulala:投稿したときは、ここまで反響があるとは思ってなかったですが、みなさんに興味を持っていただけてうれしいです。

ただ、反応を見ていると、日本の方にとって「おにぎり」は思っている以上に身近で、思い入れのある食べ物なのだと改めて感じました。だからこそ、フランスでピンク色になり、フランボワーズ味になり、さらにホワイトチョコレートまで入っているという変化に、驚いた方が多かったのではないでしょうか。ちなみに、マンゴー+ココナッツ味もありました。

海外では日本食がそのまま受け入れられるだけではなく、現地の文化と混ざりながら別のものへ変化していきます。今回のおにぎりも、日本食がフランスで定着してきたからこそ生まれた商品なのかもしれません。

つまり、「日本食として知られる段階」から、「フランスの日常の軽食としてアレンジされる段階」に入ってきたことだと思います。フランスでは昼食にサンドイッチを買って簡単に済ませる文化がありますので、おにぎりは「日本版のサンドイッチ」のようなポジションに入りやすいのだと思います。サーモン+チーズ、柚子+クリームチーズなど、日本では定番ではない組み合わせも普通に出てきています。

ーー日本が日本風のパン文化を生んだように、フランス風のおにぎり文化が生まれているということですね。

ulala:「三角形のご飯」というフォーマットを使って、フランス側が自分たちの食文化として再発明し始めているように感じます。「こんなの、おにぎりじゃない」と見ることもできますが、逆に言えば、これだけ大胆にアレンジされるほど、おにぎりという存在そのものがフランスで知られるようになったとも言えるのではないでしょうか。

  ◇  ◇

SNSユーザーたちから

「おはぎのフランス版 外国人のアイディアの深さにはびっくりすること色々あるなぁ。自由ですよね」

「タイとかベトナムではココナッツミルクで炊いた米を食べる筈だし、南米ではフルーツ寿司もある。 グンマー帝国の道の駅でも苺寿司売ってた。 世界的には米デザートはOKなんだろうな」

「日本でもお菓子(ポン菓子、バクダン)としてなら似たようなものが販売されてるから問題なし!」

など数々のコメントが寄せられた今回の投稿。読者のみなさんはこのおにぎりを見てどのように感じるだろうか?

なおulalaさんはX上でエンジニア視点の時事解説や「#フランス現場ノート」「#Ulalaの生き方ノート」などのショートコラムを発信。

文化放送のラジオ番組「おはよう寺ちゃん」 でもフランスの時事解説を担当しているので、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス