「わかんな~い!」「すごぉ~い!」の連呼は23歳まで 無教養のナイトワーカーは淘汰される 43歳風俗嬢が20年間指名を掴み続ける秘訣【現役キャストに取材】
夜のお仕事(キャバクラや風俗店のキャスト)は学歴や職歴に縛られることなく、どんな人でも活躍できる可能性があるのは事実です。ただマニュアルがない世界のため、“思考力”と“自分の意見”が必要不可欠。つまり、お客さんに対して「え~わかんな~い!」や「すごぉ~い!」と連呼していれば売れると思っていたら、大間違いということです。
お客さんの落とす金額が高額になるほど、求められるコミュニケーションレベルは爆上がり。高収入な男性の相手をするには、まず教養がなくては始まりません。
■おバカちゃんが売れるのは若いうちだけ!?ベテランお姉様が斬る!
現在43歳のベテランナイトワーカー・正美さん(仮名)に話を聞くと、「夜の世界は寿命が短いので、25歳ではもうかなりの“オトナ”扱い。何も知らないよ~みたいなのが通用するのは、23歳以下までじゃないですかね。それ以上になると、お客さんから何も知らないコと認定され、バカにされます」と厳しい現実を語ります。
正美さんは、20歳から夜の世界へ飛び込み、キャバクラを経て現在は風俗店に在籍中。長い経験を得て思うことは「教養がないとお客さんからナメられ、指名の幅も広がらない」ということです(以下『』内、正美さん談)。
『高収入の男性って視野も世界も広いですから、それについていける教養がないと、いつかはキャストとして限界がきます。若くてかわいいだけで売ってきたコって、もともと持っている武器だけでの成功体験があるから、同じスタイルを貫こうとするんですよね。いずれ歳は取るし、年齢に合わせて経験も中身も積んでいかないといけないから、ナイトワーカーは頭が回る人間しか生き残れませんよ。
おバカちゃんって、話をしていて単純につまらない(笑)どんな話題を振っても知らない、わからないの連続だから、相当教えたがりの男性でもないかぎり、いずれ愛想を尽かすと思います。若くてかわいいコってあふれんばかりにいますので、飽きられたらすぐに指名替えされちゃう。夜の世界って、そんなもんですよ』
■夜の世界における“教養”とは何か
高学歴ナイトワーカーは夜の世界でも一目置かれますが、必ずしも学歴=客ウケとはかぎりません。正美さんは、キャストに求められる教養として「一般常識」「最近のニュースやスポーツネタなど」「シーシャ、お酒など以外の趣味」の3つが重要だと語ります。
『まず一般常識ですが、夜の世界はあり得ないくらい常識を逸脱したコが多すぎるので、少しちゃんとしているくらいでもう普通の人扱い(笑)約束を守れず平気で遅刻をするとか、報連相をしっかりなど初歩の初歩をきちんと押さえているだけで“ちゃんとしてるね”って信頼されますよ。
次は最近のニュースやスポーツネタについてですが、最近どんな事件が起きたかくらいを押さえておくだけで、他の女の子と差別化できます。ナイトワーカーはずっとSNSを見ているわりに、ニュースには全く無関心なので……。最近だとW杯が話題ですけど、ひどいコはイベント中ということさえ知りませんから。
話のネタのために、なるべく試合は観た方が良いですし、難しいなら勝敗結果くらいは調べるべき。もしサッカー好きなお客さんがいたら一緒に話せるし、全然知らなくても“教えて”って話題が広がるじゃないですか。それで昔、同伴に漕ぎ着けたことがありますよ(笑)
あと趣味についても、シーシャと飲みに行くことしかせず、休みの日はアニメを見て引きこもり状態では、視野が狭くなるのは当たり前。学力が高くても、それしかやらなかったら、世間知らずになるのは当然のことです。
今、私は風俗店に勤めていますが、1人当たりの接客時間は120分(2時間)。中にはダブル(4時間)で予約されるお客様もいますから、1対1で教養ゼロだとお互いに苦痛でしかないです。
私自身も話題が全くない人間だったら、同じ人をダブル、トリプルで接客し続けるなんて拒否反応が出ますよ。“何しゃべればいいんだろ?時間が過ぎるの長いなぁ”とか考えて、いずれは仕事に行くのが嫌になりそうです。
これらの理由から“おバカちゃんじゃ長続きしない”と断言できる。教養のある・なしは客ウケはもちろんのこと、自分自身をレベルアップさせたり、守るためにも必要なんですよ』
教養は明日、明後日すぐに身に付くわけではありません。もともとの知識や持ち前の好奇心、あるいは仕事に対する情熱で徐々に武器になっていきますから、どんなキャストにも手に入ることです。しかし、正美さんによると、「そこを頑張り続けるコって、ごく少数派」とのことです。だからこそ、身につけた子が勝利を収めるのは納得がいく話です。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。
