【事故物件】家賃が安ければ住める? 6割が「条件次第で検討」、4割は「絶対住みたくない」…住めると思える条件は?
事故物件は、周辺の家賃相場より安く設定されるケースが一般的です。みなさんは、どのような条件なら事故物件に住めますか。
全国の10~50代以上の男女500人(女性343人/男性157人)を対象に「事故物件の家賃に関する意識調査」を実施したところ、6割近い人が「条件次第で検討する」と回答。一方で、事故物件を受け入れるには、家賃の安さだけでなく、いくつかの条件が必要と考える人も多いようです。
この調査は、株式会社AlbaLink(東京都江東区)が運営する不動産情報メディア『訳あり物件買取プロ』が、2026年4月にインターネット上で実施しました。
「事故物件に住むことについて検討の余地はあるか」を聞いたところ、「抵抗があるが検討の余地はある」は41.6%、「条件次第では積極的に検討する」は14.4%でした。
両回答を合わせると、「検討の余地がある」と答えた人は56.0%で、全体の6割近くにのぼります。
ただし、最も多かった回答は「絶対に住みたくない」の44.0%でした。
調査からは、事故物件に抵抗感を抱く人が多い一方で、条件次第では検討する人も少なくないことがうかがえます。
「家賃が相場の何割安ければ事故物件に住めるか」との質問では、「いくら安くても無理」(40.0%)が最も多い回答でした。
2位は「5割安以下」(35.4%)、3位は「3割安」(12.4%)、4位は「4割安」(9.0%)です。さらに、「2割安」(2.4%)と「1割安」(0.8%)を合わせると、過半数の60.0%は値下げがあれば検討してよいことがわかります。
一方で、家賃が安くても「事故物件には住めない」と答えた人も4割おり、意見が分かれています。
■事故物件でも受け入れられる条件とは?
事故物件でも住めると思える条件を複数回答で選んでもらったところ、最も多かったのは「リノベーションされている」(41.0%)。「事故内容が許容範囲」(33.2%)、「しっかり掃除されている」(24.4%)が続きます。
全体では、事故物件の痕跡を感じさせない配慮や、事件性の低さを挙げる回答が上位を占め、安心感を重視する傾向が見られます。
回答した人のコメントは以下の通りです。
【1位:リノベーションされている】
▽フルリノベーションをしていて、事故物件と思わせない内装(30代・女性)
▽事故物件とわからないくらい、全部屋をフルリノベーションしていれば検討します(40代・女性)
【2位:事故内容が許容範囲】
▽事故の内容が悪質なものでなく、『通常生活で起こりうるようなこと』であれば住んでもいいと思える(20代・男性)
▽凄惨な事件現場でなければ、人がその部屋で死んでいても怨念が残っていると思わないので、住むのに抵抗はない(50代以上・男性)
【3位:しっかり清掃されている】
▽特殊清掃済みで、おかしなシミなどがないこと(30代・女性)
▽特殊清掃がちゃんとしてあって、見た目や臭いなどで過去がわからないようになっていれば、住んでもよいと思います(50代以上・男性)
反対に、家賃が安くても住めない事故物件については、「事故内容が自然死以外」(64.0%)が他の回答を大きく引き離して1位でした。
2位は「痕跡が残っている」(8.4%)、3位は「心霊現象が起こる」(5.8%)です。
回答した人のコメントは以下の通りです。
【1位:事故内容が自然死以外】
▽自然死以外の亡くなり方。自殺とか殺人事件だったら、絶対に怖くて無理です(30代 女性)
▽強盗などの犯罪で事故物件化したところは、防犯体制に不安があるので無理(40代 男性)
【2位:痕跡が残っている】
▽クリーニングをしても痕跡や臭いが残っているもの(20代 女性)
▽事故の痕跡が残っていること。例えばシミが残っているなど(40代 女性)
【3位:心霊現象が起こる】
▽誰かが死んだだけなら気になりません。ただ心霊現象などが起こってうるさくて寝付きにくい場合は、実害としての睡眠不足が考えられるので、無理そうだと思います(30代 男性)
▽過去に住んでいた人が怖い体験をしているようなら、絶対無理です(40代 男性)
事故内容が自然死以外の場合、「住人が恨みを残して亡くなったのでは」といった不安や恐怖を感じる人が少なくありません。また、「事件が未解決」「発見まで時間がかかった」事故物件は、悲惨な最期を連想させるため、家賃が安くても敬遠されます。「痕跡が残っている」「心霊現象が起こる」なども、住む人の心理的負担になるようです。
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事故物件に抵抗を感じる人は多い一方で、格安の家賃であれば「検討してもよい」と答えた人は半数を超えました。ただし、「事故の内容」や「リノベーションの有無」によっては、安くても受け入れられない人が多いようです。
家賃が安ければ「事故物件を検討してもよい」と答えた人も、リノベーション済みや事件性がないなど、安心して住める条件を重視しています。調査を行った同社は「単純に安ければいいのではなく、納得できる条件とのバランスが重視されている」と述べていました。
