重めのロングがふんわりスタイルに! ウクライナ人モデルが東京の美容院で変身 細部にこだわる技術とおもてなしに「最高すぎて幸せ」
日本の美容室を初めて訪れたウクライナ人モデルが、カットとシャンプーを体験して感動する様子を収めた動画が81万回以上再生されています。投稿したのは、東京・神宮前にある英語対応可能な美容室「P.S. Gemmie(ピーエス ジェミー)」(@psgemmie)。日本人美容師による丁寧な施術ときめ細やかな対応を受け、日本ならではの「おもてなし文化」に触れたアンナさんは、「最高すぎて幸せ」と笑顔を見せました。
動画に登場するのは、ウクライナ出身のモデル・イロンさんです。オーダーは「髪の長さはあまり変えず、レイヤーを入れてボリュームを出したい」というもの。担当した美容師・Yukiさんは、イロンさんの細く柔らかい髪質に合わせて、すきバサミをあえて使わず、レイヤーをしっかり入れながらハサミを滑らせるように切る方法で施術しました。
「日本の美容室では、髪の量や質感を調整するために『すきバサミ』を使うことが多いのですが、イロンさんのような細く柔らかい髪に多く使うと、髪の良さを損ねてしまうことがあります。そこで今回はすきバサミをあまり使わず、レイヤーをしっかり入れて、一本一本の毛が自然に動くようなカットを意識しました。さらにハサミを滑らせるように切る方法で、無造作でも立体感が出るように工夫しています」
シャンプーでも驚きの場面がありました。日本では首や体を預けやすいフルフラットに近い形状のシャンプー台が一般的ですが、イロンさんの母国では「シンクみたいな感じで、結構体勢がきつい」とのこと。横になってリラックスしながら洗髪できる体験は、イロンさんにとって印象的だったようです。Yukiさんは、その快適さの背景には、日本の美容室で重視されるホスピタリティの発想があるとみています。
「日本の美容室はヘアスタイルの仕上がりだけでなく、施術中の時間そのものを快適にする文化があります。シャンプーもただ洗う作業ではなく、『リラックスできる体験』にする。こうした細かな配慮、いわゆる『おもてなし文化』が、日本の美容室の特徴だと思います」
ブロー前の濡れた状態を見て少し不安そうな表情を見せたイロンさんでしたが、乾かしてシルエットが整うにつれ、表情はやわらいでいきました。仕上がりは、それまで重さのあった印象から一変し、顔まわりに軽やかな動きが生まれ、全体にふんわりとしたボリューム感のあるスタイルに。鏡を見たイロンさんは「最高すぎて幸せ」と笑顔をこぼし、「まさに望んでいたスタイル」と話しました。ウクライナではレイヤーカットが得意な美容師を見つけるのが難しかったそうで、今回の仕上がりへの喜びはひとしおだったようです。
Yukiさんは「技術だけでなく、好きな音楽やファッション、尊敬するモデルの話を通じてお互いのセンスを共有し、信頼関係を築けたことが最後の笑顔につながった」と振り返ります。
「日本の美容師は、細部までこだわって丁寧に作り上げる職人のような思考を大切にしている人が多いと思います。特にカットは、全体のシルエットだけでなく、髪の動きや一本一本の質感まで設計していく。その細部へのこだわりが、海外の方にも評価していただいている理由の一つではないかと思います」
現在、お客さんの6割以上が多国籍の方だという「P.S. Gemmie(ピーエス ジェミー)」。ヘアスタイルを通じて日本の魅力を伝えるために、日頃から大切にしているモットーについても聞きました。
「日本で培ってきた技術の魅力を世界中の方に感じてもらえるように、まるで日本代表のつもりでハサミを握っています。日本の美容師が大切にしている、細部までこだわる丁寧な技術やホスピタリティを、ヘアスタイルを通じて伝えていけたらうれしいですね」
