SNSの営利投稿禁止…阪急電車の撮影ルールが変わった? 広報に聞いた「許可された撮影」の中身

阪急電鉄が公式ホームページで公開した「安全・安心なご利用のための撮影ルール」がSNS上で話題となっている。

特に注目を集めたのが、次の一文。

「SNS等における収益性のある投稿など営利活動につながり得る撮影や個人のお客様によるライブ配信等のための撮影は、当社が許可した場合を除き、お断りいたします。」

これを受けて、SNSでは「許可した場合ってどういうこと?」「もう電車は撮影できないの?」といった不安の声が上がった。

実際のところ、従来と何が変わったのだろうか。阪急電鉄広報部に取材し、ポイントをまとめた。

【趣味としての撮影そのものを禁止するものではない】

広報部によると、大前提として「ホームページの記載事項を遵守していただく限り、個人のお客様が趣味として電車等を撮影する行為そのものを禁止するものではありません」ということ。つまり、鉄道ファンが個人的に車両を撮影する行為自体を全面的に禁止する趣旨ではないという。ただし、注意すべき点も明確に示された。

【無断で人物を撮影する行為はNG】

ルールの背景にあるのは、利用者や従業員のプライバシー保護。利用者や従業員を無断で撮影する行為は控えるよう求めている。また、乗務員や駅係員が「列車運行に支障がある」「周囲のお客様に迷惑となる可能性がある」と判断した場合や、他の利用者から申し出があった場合には、撮影の中止などをお願いすることがあるという。鉄道は多くの人が利用する公共空間。安全確保とプライバシー保護の観点からの対応と言えそうだ。

【「許可した場合」とは?】 

広報部は、禁止対象としている「収益性のある投稿等、営利活動につながり得る撮影やライブ配信」について、「広告収入やスポンサー提供等により収益が発生、または将来的に発生し得るSNS・動画プラットフォーム等への投稿を目的とした撮影を指します」と説明する。そして重要なのは次の点だ。これらの撮影について、個人からの許可申請は受け付けていないという。

つまり、「趣味としての個人的な撮影はルールを守れば可能」。広告収益やスポンサー収入につながる撮影 → 原則不可という線引きが明確にされているのだ。

◇ ◇

今回のルール制定は、撮影そのものを全面的に制限するものではなく、誰もが安心して利用できる環境を守るための線引き。スマートフォンやライブ配信が身近になった今、意図せず第三者が映り込むケースも少なくない。鉄道という公共空間において、プライバシーと安全をどう守るか…その観点から整理されたルールといえる。

今回の取材から見えてきたのは、“マナーと安全を守る範囲での趣味撮影は認められている”という姿勢だった。ルールを正しく理解することが、安心して撮影を楽しむ第一歩になりそうだ。

(まいどなニュース特約・橋本 菜津美)

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