成田といえば空港がある千葉県成田市だが…実は全国にある地名 映画やドラマに引っ張りだこの成田凌、名字のルーツはどこだ

昨年は東野圭吾原作の映画「ブラック・ショーマン」に出演して話題となり、今年は2月27日に公開された映画「#拡散」に主演している成田凌。この他にも話題のドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」(日本テレビ系)に出演するなど、数多くの作品で存在感を示している。

この「成田」という名字は地名由来のものである。

「成田」と聞くと真っ先に新東京国際空港のある千葉県の成田市が思い浮かぶが、実は「成田」という地名は全国にたくさんある。そして、よくある地名は一般的な地形や、その地の特徴などに由来していることが多い。

成田市の地名の由来には、いくつかの説がある。

中でも、ここは雷鳴が多い場所であったことから「鳴る田」→「なるた」→「成田」となったという説と、稲の生育が良く実りのいい土地であったことから、「熟田」→「なりた」→「成田」となったという2つの説が有力だ。

雷の多い土地も、実りの良い土地も、成田市に限らず全国各地にある。そのため、そこが「成田」という地名になり、その場所をルーツとして「成田」という名字も各地で生まれた。

「成田」名字のルーツとして最も有名なのは、武蔵国幡羅郡成田(現在の埼玉県熊谷市)である。

ここをルーツとする成田氏は藤原氏の一族で、平安時代に武蔵国埼西(きさい)郡に土着した。そして次第に幡羅郡まで勢力を広げ、助高のときに成田郷上之郷に居館を構えて成田氏を称したのが祖とされる。

源平合戦の際には、成田助綱は源頼朝の奥州攻めに加わって陸奥国鹿角郡(現在の秋田県鹿角市)に所領を得、さらに承久の乱でも活躍して出雲国八束郡(現在の島根県松江市)にも所領を賜るなど、各地に一族を広げていった。

そして嫡流の武蔵成田氏は、戦国時代には忍城(行田市)に拠って武蔵の戦国大名となり、江戸時代も旗本として続いている。

この他にも、各地の地名をルーツとする成田氏があり、千葉県成田をルーツとする成田氏もあった。

現在は青森市・弘前市を中心に青森県の津軽地方から秋田県にかけて多く、鹿角成田氏の末裔だろう。

◆森岡 浩 姓氏研究家。1961年高知県生まれ。早稲田大学政経学部卒。学生時代から独学で名字を研究、文献だけにとらわれず、地名学、民俗学などを幅広く取り入れながら研究を続ける。2017年から5年間NHK「日本人のおなまえっ!」のコメンテーターを務めた。著書は「47都道府県名字百科」「全国名字大事典」「日本名門名家大事典」など多数。

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