「これじゃ帰れない」と居座る出張買取業者 根負けして大事な貴金属を売ってしまった…これって違法?返して!【買取業者が解説】

都内で一人暮らしをする50代女性Aさんの家で、ある日電話が鳴りました。電話の主は出張買取業者らしく、「不要な靴やカバンがあれば買い取りさせて欲しい」とのこと。ちょうど要らない靴があったことを思い出したAさんは、電話口の女性の対応が丁寧だったこともあり、出張買取をお願いしました。

しかし、約束の時間に来たのは若い男性でした。どことなく高圧的な態度に不安を抱いたAさんですが、依頼した靴を査定してもらうことに。

すると、担当者は靴をろくに見ることもなく「これは買えないから、貴金属はないか?」と言ってきました。最初は断っていたAさんですが、「これじゃ帰れない」「交通費をかけてきたのに」と責められ、不本意ながら貴金属を査定してもらいました。

貴金属の買取金額を受け取り、買取業者が帰ってからAさんの胸には徐々に悔しさがこみ上げてきます。このように、出張買取にきた業者の居座りは違法行為にあたるのでしょうか。大手買取チェーンの店長として6年以上勤務しているMさん(仮名)に話を聞きました。

■事前に依頼したもの以外の買取の強要は違法になるケースも

ー出張買取での居座りは違法になりますか?

特定商取引法では、アポなしでの出張(訪問)買取は違法行為とされています。Aさんのケースでは、電話でのアポイントに対し、顧客が買取に来て欲しいという意思を示しているため、買取に来たこと自体に問題はありません。

ただし、帰って欲しいという意思表示をしたにも関わらず居座ったり、事前に依頼した以外の物品の売却を強要したりする行為は特定商取引法に抵触する可能性があります。出張買取での対応に恐怖や身の危険を感じた場合は、迷わず警察に相談してください。

ー不本意に売ってしまったものは取り返せますか?

出張(訪問)買取ではクーリングオフが適用されますので、売却から8日間以内なら、お客様からの契約の解除が可能です。実際に当店でも、「やっぱり返して欲しい」「後で家族に相談したら怒られた」などの理由でクーリングオフに対応させていただくケースはございます。

出張買取の際には、クーリングオフの説明も義務付けられていますので、買取時にクーリングオフの説明がない業者には注意が必要です。

ー出張買取でのトラブルを防ぐために気を付けておくべき点はありますか?

過去には、買取に来た業者が、目を離した隙に時計を盗んで逮捕された例もあります。そのため業者選びには注意が必要です。

電話をかけてきた、名前も知らないような業者に依頼するのではなく、テレビCMを流しているような大手や、地元で長く店舗を構えている業者なら比較的トラブルが少ない傾向があります。

金価格が史上最高値水準で注目が高まる中、悪質な業者も増えてくる可能性がありますので、業者選びは慎重に行いましょう。

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)

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