抱っこが大好きな10キロ超えの保護猫、虹の橋を渡り…ようやく写真を見られるようになった飼い主が振り返る”生き様”

「バズった竜親分をあげとく。10キロの米よりデカい竜親分」

そんな投稿がXで注目を集めている。話題の主は、キジトラの保護猫“竜親分”。10キロ超えの体格と、どこか任侠映画の主人公のような佇まいで、多くのファンに愛されてきた。

投稿したのは、竜親分の飼い主(@RyuOyabunn0118)さん。アカウントでは、2024年3月16日に15歳で虹の橋を渡った竜親分の“生き様”を振り返っている。現在は、メインクーン「ルカ様」(16歳)と暮らしているという。

■ 犬好きが「1週間だけ」の預かり…気づけば一軒家で放し飼い

出会いは思いがけなかった。大の犬好きだった飼い主さんは、動物保護団体でボランティアの登録をしていた。犬舎の掃除や散歩を手伝っていたが、お盆に「1週間だけ子猫を預かってほしい」と連絡が入る。

「今まで犬も猫も飼ったことがない犬好きって書いてあったのに、よっぽど困ってるんだなと、あまり何も考えずに引き受けました」

一軒家の自宅で放し飼い状態に。1週間後に返すつもりが、周囲から「またケージ生活に戻るなんてかわいそう」「なんで飼わないの?」と言われ、「えぇーっ!?」と戸惑いつつも、そのまま家族に。

団体の代表からは「人間が大好きな子。初めてでも飼いやすい」と言われていた通り、とても人懐っこい猫だった。

■MAX10.8キロ「ここまで大きくなるとは」

「10キロの米よりデカい」と話題になった体格。実際のMAX体重は10.8キロ。ダイエットにも挑戦したが、9.8キロまでしか落ちなかったという。

「手足が長く、骨格もしっかりしていたので“大きくなる”とは言われていましたが、ここまでとは(笑)」

写真で見ると確かに圧巻の存在感。それでも抱っこ好きというギャップが、さらに人気を高めた。

■寡黙で“弱い者を守る”タイプ…2年後に「竜親分」へ改名

もともとの名前は「竜」。だが、2年後に「竜親分」へ改名された。

「人間で言えば寡黙。あんな怖い顔してるけど、弱い者は全力で守るタイプ。何にでも興味を示してグイグイ進む怖いもの知らず」

同居猫のルカ様が野良猫にやられそうになると、網戸越しでも必ず助けに入ったという。その姿に“親分”の名がふさわしいと感じた。

■「心に蓋をした」別れ それでも写真を見られるようになった

2024年3月16日、竜親分は15歳で旅立った。

「あまりに心が折れそうで、写真も動画も見られなかった。考えないようにしていました」

だが最近、ようやく写真や動画を見られるようになった。

「ファンが多かった竜親分を、また見てもらおうと思って」

アカウント再開の理由だ。今も日常は大きく変わらないというが、「心に蓋をした感じ」と率直な胸の内を明かす。

■屋根裏から天井をぶち抜く!? 伝説エピソードの数々

“生き様”を象徴する武勇伝は数知れず。

・押し入れの天井を外して屋根裏へ入り、重みで天井をぶち抜いて落下

・床下から鳴き声がして探すと竜親分

・台所の網戸を破って逃走

・玄関の男物の長靴が2階に移動

「キリがないほどあります(笑)」

豪快で、優しくて、少しやんちゃ。だからこそ、多くの人の記憶に残る存在になったのだろう。

■「懐かしい」「おやびん」…寄せられる声

投稿には「懐かしい…」「でかい」「おやびん」といったコメントが続々。存在の大きさは、体重だけではなかった。

今は心筋症の薬を飲みながら穏やかに過ごすルカ様と、ゆるやかな日々を送る飼い主さん。それでも、竜親分の姿は写真の中で、そしてファンの心の中で生き続けている。

大きな体で、弱い者を守った“親分”。その生き様は、今も多くの人をひきつけている。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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