ゴミ捨て場で目が合うと必死に鳴きながら近づいてきた猫 5匹の先住猫に囲まれた温かい生活で気品あふれるレディに成長
2024年4月、家の前のゴミ捨て場で必死に食べ物を探している猫を見つけたXユーザー・べじたりあん。さん(@nyan6niku)。50mほど先から、その猫と目が合った瞬間、鳴きながらこちらへ歩み寄ってきました。その子が、のちの「りぶ」ちゃん。当時、推定3歳でした。
■あとを付いて来た猫、わずか30分で保護
あまりにも必死に鳴くりぶちゃんを目にして、いたたまれなくなった飼い主さん。すでに先住猫と暮らしていたことから、いったん家に戻り、キャットフードを持ってきて与えてみることに。
「一心不乱に食べ始める様子を見て、さぞお腹を空かせていたのだろうと思いました。食べ終わると、そのままあとを付いて来たので、もしかして保護できるかもしれないと思い、キャリーバッグの中におやつを置いてみたんです」
すると、りぶちゃんは迷うことなくキャリーバッグの中へ。飼い主さんはそのまま動物病院へ向かいました。わずか30分ほどの出来事だったといいます。
当時のりぶちゃんは、このまま外で生きていくには厳しい状況であることを、まるで自分でもわかっていたかのようでした。こうして、新たな猫生の一歩を踏み出したのです。
■「迷い猫かも?」飼い主を探す一方、深まる猫たちの絆
りぶちゃんは、検査や手術のため、そのまま10日間ほど病院で過ごすことに。“家猫”になるための入院生活を経て、いよいよ先住猫たちとの暮らしが始まりました。
「帰宅して初日は、ケージで過ごしてもらったのですが、ずっと鳴いていました。少しでも落ち着けるように、声をかけながら撫で続けたのを覚えています」
そうして数日が経ったころ、ケージから部屋へ。すると、りぶちゃんのもとに次々と先住猫たちが集まってきました。
「先住のつくねは、とても優しく面倒見の良い子なのですが、3日間ほどケージの中でりぶと一緒に寝てくれました。すると、すっかり打ち解けたようで、同じベッドで眠るようになったんです」
その様子を見た他の先住猫たちも、りぶちゃんを自然と受け入れてくれたといいます。
「1カ月が経つころには、5匹の先住猫と打ち解けて、仲良く過ごすようになりました。ただ、私に対しては警戒心が強く、まだ抱っこはできません」
りぶちゃんの様子を温かく見守る一方、飼い主さんは「迷い猫かもしれない」という可能性も考え、約3カ月にわたり関係各所に問い合わせをするなど、元の飼い主を探し続けたそうです。
「有力な情報はなく、その間にもすっかり我が家の猫たちと仲良く過ごしていたので、家族として迎え入れることを決めました」
人間はまだ少し苦手なりぶちゃんですが、猫は大好き。りぶちゃんが家族に加わったことで、より一層、猫たちの仲が深まったといいます。
「6匹一緒に過ごしている光景を見るたび、りぶを保護して本当に良かったという思いがこみあげてきますね」
■お手製のキャットウォークで元気に遊ぶ日々
りぶちゃんは現在、推定4歳を迎えました。まだ警戒心は強いものの、おしゃべり上手で愛嬌のある女の子です。
「シャム猫の遺伝子が入っているのか、シングルコートでスマートな体形。運動神経も抜群で、遊ぶのが大好きです」
活発なりぶちゃんのために、飼い主さんはキャットウォークを自作。毎日のように元気に遊んでくれるようになったといいます。
「とても適応能力が高く、先住猫たちとも自然に仲良く過ごしてくれています」
何気ない日常のなかで、思いがけず訪れたりぶちゃんとの出会い。今、飼い主さんが抱く思いとは--。
「まるで、うちに猫がいることをわかっていて現れたかのような出会いだったなと、不思議に思います。これも運命なのだろうと、迎え入れて本当に良かった。私に心を開いてくれるまでは時間がかかりそうですが、気長に信頼関係を築いていこうと思っています」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)
関連ニュース
-
「あ、俺、この子のパパなんだ…」病院で言われた一言に12万人が涙 路上の子猫を保護して知った“親の責任”と「猫中心の幸せな生活」

-
一目惚れしたオッドアイ猫、譲渡前に「耳が聞こえない」と判明 それでも迎えた愛猫は、撫でる前からゴロゴロの甘えん坊に

-
「猫、飼いませんか?」あの日、突然声をかけられて… 車のエンジンルームから救われた子猫の7年後

-
同居人との別れ…「猫は置いていけ」と言われたけれど 譲渡費用を支払ってともに歩むことを選択 優しく世話好きになった愛猫と歩んだ8年

-
へその緒付きで寺の境内に遺棄…段ボールの中から救われた子猫が20歳に 今も引き出しに手をかけ2足立ち、布団で腕枕の“甘えん坊おじいちゃん”

