電車内ベビーカーエリアで「子供嫌いだから降りて」理不尽ないいがかり…電車内トラブルにママは?
「子供嫌いだから降りてよ!」
電車内のベビーカーエリアで、見知らぬ女性から突然そう言われた…。この体験をXに投稿し、大きな反響を呼んだのは、5カ月(現在は6カ月)の赤ちゃんを育てる母親、すいままさん(@suimama2025)だ。
投稿には、ベビーカー利用をめぐるやり取りが生々しく綴られている。相手は「荷物が多いから降りて」と主張し、すいままさんが「ここはベビーカーエリアです」と伝えると、「何言ってるかわからない」「子供嫌いだから降りて」と強い言葉が返ってきたという。最終的に、約3駅のにらみ合いの末、相手が車両を移動した。
■「普通に“なんで私が?”でした」
出来事が起きたのは2月6日、JR総武線快速。混雑は8割程度で、ベビーカー利用者としてエリアに乗車していた。「『子供嫌いだから降りて』と言われた瞬間は、普通になんで私が??あなたが降りて、という気持ちでした」と、すいままさんは率直に振り返る。
周囲の反応も印象的だったという。近くにいたサラリーマンは「まあまあ」となだめるような様子で、目が合った人がうなずいたり、「大変でしたね」と声をかけてくれたりした。孤立感のなかで、見えない支えを感じた瞬間でもあった。
■妊娠・出産後に増えた「絡まれ体験」
すいままさんは、今回が初めてではないと語る。妊娠中や出産後、公共の場で理不尽な経験が増えたというのだ。
「体当たりされたり、エレベーターの順番を抜かされたり。選挙カーからマイクで叫ばれて周囲の注目を集めたり、赤ちゃんに『こんにちは』と繰り返し付きまとわれたこともあります」
“子連れ”という立場が、時に無防備さとして見られてしまう現実。同様の体験談はリプライ欄にも相次ぎ、「子連れだと絡んでくる人がいる」「怖いから車両を変える」といった声が寄せられた。
■共感の声と、残った葛藤
投稿には共感や励ましが多く集まった一方で、すいままさんの胸に残ったのは葛藤だった。
「今回は“私、悪くないよな”と思いつつも、子どもを守るためには逃げるべきだったとも感じました。その時は予定があり降りなかったけれど、子どもの安全には代えられないと反省しています」
正しさと安全、その間で揺れる気持ちは、多くの親が直面する現実だ。
■「声を上げるべきところは上げていきたい」
少子高齢化が進む社会のなかで、妊産婦や子育て世帯が安心して移動できる環境は不可欠だ。すいままさんは、今回の出来事をこう結んだ。
「少子高齢化が進むよなと思う出来事が、妊産婦になってから本当に多い。それでも、この子たちが住みやすい社会になるように、声を上げるべきところは上げていきたいと思います」
ベビーカーエリアは“特別扱い”ではなく、必要な配慮のひとつ。小さな声が積み重なった先に、誰もが安心して使える公共空間がある。そんな問いを、この投稿は静かに投げかけている。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)





