家族で外食、なんで私だけ子どもに合わせる?「今日は好きなものを食べたいんだけど」妻の発言に夫は 「母」の呪縛から解放されたワケ【漫画】

子育てをしていると「自分のことは後回し」「母親なんだから我慢しないと」と、気づけば諦めるのが当たり前になっていませんか。本当は自分のしたいこともあるのに、口に出せないままモヤモヤしてしまうという経験がある方は多いでしょう。

育児漫画を描いているかばのきさんがInstagramに投稿した『「母親だから」って我慢するのをやめたこと』では、まさにその母親の無意識の我慢が描かれ、注目を集めています。

ある日家族で外食へ出かけたかばのきさん。外食のときは子どもに合わせているため、自分は好きなものを食べられずにいました。夫が「子どもに分けてあげると自分も親になったんだなと思う」と話をしていたのを思い出し、それは確かにそうと思いながらも毎回は辛いと感じます。

さらに、自分が食べているものを子どもが欲しがれば分け与えなければならない一方で、夫は好きなものを注文している状況に、かばのきさんは小さな不満と寂しさを抱えていました。そこで思い切って「今日は好きなものを食べたい」と夫に訴えると、夫はハッとした顔をして、すんなりOKしてくれます。さらに子どもの料理を決め、残ったら自分が食べると協力してくれたのです。

その瞬間、かばのきさんは「母親だから我慢しなきゃいけない」と自分に呪いの言葉をかけていたのは誰でもなく自分だったのではないか、と気づきます。言葉にしてみればすぐに解決することを、胸の中でたくさん抱えこんで、勝手にしんどくなっていたのだと実感したのでした。

読者からは「え?!分け与えるのが普通なんですか!!??」や「言葉にして気付くことってありますよね」など、さまざまな声が挙がっています。そんな同作について、作者のかばのきさんに詳しく話を聞きました。

■一人で大きくしてしまった我慢。もう諦めない

ー外食の場面で「自分の食べたいものが食べられない」と感じるようになったのはどんなきっかけからでしたか?

子どもが動き回るようになってからです。なるべく手軽で手早く済むもの、具体的にはなるべくお箸を使わずスプーンやフォークで完結するものを優先的に選ぶようになり「食べたいものを食べる」という選択基準ではなくなっていました。

ー「今日は好きなものを食べたい」といった時の心境やご主人の反応を。

「我慢してるの分かってくれよ!」という心境でした。オブラートに包んで言っても伝わらないから、これはもう直球でいくしかないなと。夫は「あ、そうか」というとても軽い反応でした。私が一人で重い内容だととらえてしまっていたみたいです。

ー他に「母親だからと我慢していたことをやめたこと」があれば教えてください。

歯の手入れをちゃんとするようになりました!夕食から寝かしつけまでが大体戦争なのでデンタルフロスをするのを諦めていたんですが、「いや、やっぱり歯は大事だぞ」と近頃ちゃんと時間を取っています。あとパックも再開しました!パックしたままあれやこれやするので子どもからは変な顔と笑われていますが(笑)

(海川 まこと/漫画収集家)

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