東京から9時間以上かかる場所は…日本地図で可視化 意外なエリアが思ったよりも遠かった「また訪れたいけどムリ」「足を踏み入れない」

自動車、鉄道、飛行機、船舶とさまざまな交通手段が整備されている現代日本。

それでも移動に時間がかかってしまう場所というのはあるものだ。今SNS上で大きな注目を集めているのは東京から所要時間が特にかかる地域を可視化したマップ。

道北の東岸、三陸、小笠原諸島、紀伊半島南部、大隅半島などなど、マップが示すのはいずれも都市圏から遠く離れた場所。マップを作成したジオグラフィック航空アナリストのいつかいちくんさん(@itsukaichi_engi)にお話を聞いた。

ーーこのテーマに興味を持った経緯は?

いつかいちくん:以前からこの類の地図は作成してきてますが、都道府県縛りではなく県を跨いだ地域による地図はまだ作成していなかったので、新たな試みとして東京から時間が特にかかる地域で今回作成してみました。

ーー結果をご覧になって。

いつかいちくん:今回はYahooさんの東京駅からの到達所要時間のMAPを用いて、青色で示されている東京から9時間以上かかるエリアを丸で囲みました。

その結果、ざっくりですが北海道で言えばオホーツク海側の一部、襟裳岬付近、積丹半島、本州で言えば三陸地域、奈良県和歌山県三重県の3県境付近、四国は室戸岬、足摺岬周辺、九州は大隅半島、島嶼部では沖縄県本島北部、隠岐の西ノ島、また同じ東京都で小笠原諸島や青ヶ島などが挙げられます。いずれの地域も空港が近くに立地していない空港空白地帯で、大小空港が数多くある日本でも、これだけ空白地帯があることを認識させられる地図となりました。

ーー投稿に大きな反響がありました。

いつかいちくん:言われてみれば確かにというご意見が多く、特に紀伊山地や北海道のオホーツク海側、積丹半島は空港からも遠いなどの意見が多くありました。逆に東京からであれば丸以外の地域へは飛行機or新幹線でダイレクトにアクセス出来るので、東京は便利との意見もありました。日本の交通網はシームレスに機能している事を実感したとともに、その先の空白地帯への2次交通が整備されれば丸で囲んだ地域の面積も縮小されるのではないかと感じました。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「紀伊半島のこのエリアはまじで未開の地 関西人ですら足を踏み入れない」

「たしかに。 余市とか、また訪れてウニ丼食いたいけれど今はムリです」

「北陸地方がないのはやはり新幹線効果なのだろうか」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。このテーマにご興味ある方はぜひYahoo!が提供している「到達圏マップ / Rail Duration Map」をご覧いただきたい。

日々、Xなどでさまざまな可視化マップや航空情報を発信しているいつかいちくんさん。航空系やマイルに関するお得情報を紹介する新ブログ『トラベル交通トレンド分析』も好評だ。いずれも丁寧な調査に基づいた気付きのある内容なので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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