言うべきか、言わざるべきか ファスナー全開の女性が目の前に! 意を決した主人公に訪れる悲劇と喜劇【漫画】

他人のちょっとした不注意やうっかり。気づいても、なかなか指摘できないといった経験は誰でもあるでしょう。多くの人は見て見ぬふりをしますが、真面目な人ほど「言った方がいいのでは…?」と悩んでしまうもの。漫画家・一色美穂さんがXに投稿した『決断力のある男が、決断できなくなる時。』は、そんな“悩ましいシチュエーション”をコミカルに描き、話題を集めています。

物語の主人公は、幼い頃から“決断のマー君”と呼ばれてきたサラリーマン。仕事でも決断力を評価され、管理職を任されています。しかし、電車の座席に座っていたある日、突然彼は迷いに陥ってしまいました。その理由は、目の前に立っている女性のズボンにあります。なんとズボンのチャックが全開だったのです。「言うべきか、言わざるべきか…」と、心の中で葛藤する主人公。多くの人は指摘しないでしょうが、それでいいのかと悩み続けます。

女性はそんな主人公の視線に気づき、「私のことをじっと見てる…私がいい女だから?」と勘違いするのでした。電車が駅に到着し、主人公は意を決して女性を追いかけ、「チャックが全開ですよ」と声をかけます。ところが、実は主人公自身のチャックも全開だったのです。

突然見知らぬ男性に追いかけられ、しかもチャックが開いたままという衝撃的な状況に、女性は恐怖を感じて逃げ出します。主人公は慌てて「どうしたらあなたにチャックを閉めてもらえるか考えていただけだ」と説明しますが、女性は自分のことだと思わず、「そんなの自分で閉めればいいじゃない!」と叫びます。

そこで主人公は「ああ、そうか!」と納得し、なんと女性のチャックを閉めてしまうのです。予想外の行動に女性は悲鳴をあげ、最終的にはお互い謝り合うことに。これで一件落着と思いきや、女性が顔を上げたときに主人公のカツラがずれているのに気づき、「言わなきゃ!」と思うのでした。シリアスとギャグが入り混じった同作について作者・一色美穂さんに話を聞きました。

■実際に遭遇したら難しい...?

ー読者がクスッと笑えるようなテンポ感や間を作るうえで工夫した点はありますか?

ページをめくったときに意外なことが起こっていると面白いかなと思い、そこに気をつけて描いてみました。

ーこの話は実体験?

知人の男性が電車で遭遇したという話を元に作りました。本人は見て見ぬ振りをしたそうですが、真剣に向き合ってみたらどうなるかなと考えてみました。

ー一色さん自身は、この状況に遭遇したら…

実際指摘したらセクハラになってしまいそうですし、難しいですよね。知らぬ顔の半兵衛に決め込んでしまうかもしれません…自分がチャック全開だった場合も、そっとしておいて欲しいかもです(笑)

(海川 まこと/漫画収集家)

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