盗掘それともいたずら 踏み荒らされた絶滅危惧種植物の保護地 横浜・金沢動物園がブログで報告「非常に残念」

横浜市立金沢動物園(横浜市金沢区)で、園内の希少植物が引き抜かれる被害があった。同園はさらなる被害防止のため植物名は伏せているが、環境省や神奈川県が定める絶滅危惧種だという。4月4日朝、植物保全の担当者が巡回したところ、保護地の斜面約75平方メートル全体が何者かによって踏み荒らされ、ほとんどの株が引き抜かれていた。金沢警察署に被害届を提出している。

同園によると、この植物は数十年前、市内の造成予定地から保護的に移植したもの。ここ数年は保全推進のため増殖に積極的に取り組み、今年は例年の数倍の蕾がついていた。保護地と園内の通路との間にはロープを設けていたが、乗り越えられる状態にあったという。3日の開園中に踏み荒らされた可能性が高いが、盗掘目的なのか、悪質ないたずらなのかは不明だ。

同園は9日、ブログを更新し「園内の希少植物に関して残念なお知らせです。」と被害を報告。かつては人の生活に根差して生育していたこの植物を理解してもらいたいと、バックヤードではなくあえて人との距離が離れすぎない場所で生育していたことについて、「それらが対策の甘さを生んでしまったのではないかと深く反省しております」と述べている。今後は残された株の状態を確認し、再度増殖に取り組むというが、保全のため一部をバックヤードへ移植するなどの対策をとるという。増殖が軌道に乗り始めた矢先の出来事で、担当者のショックは大きく、同園は「残念でなりません」としている。

広報担当者は取材に対し「犯人をつるし上げるような報道は望まない」とし「私どもは、世界の希少動物と同じように身近ないきものの保全活動にも力を入れております。国内外の希少な動植物を含む、自然とヒトの共生について、みなさんに考えていただく機会になれば」としている。

(まいどなニュース・小森 有喜)

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