「柏原のためなら何でもやる」Mー1に出場した柏原市の名物市長、自ら乗馬し希少な和種馬を猛アピール

 柏原のためなら何でもやる!大阪府柏原市の冨宅正浩市長(47)が絶滅の危機にある和種馬を救おうと市内にオープンした「和種馬ホースランド」を訪れ、和装乗馬を初体験した。冨宅市長と言えば、あの「M-1グランプリ」に「市長・市民」のコンビ名で出場し、1回戦を突破。柏原市の知名度アップに貢献しており、乗馬施設を「観光の目玉に」と意気込んでいる。

 「和種馬ホースランド」は、絶滅のピンチに立たされている和種馬を救い、地域の活性化にもつなげようと柏原市にオープンした乗馬施設だ。「日本在来馬振興会」(横山雅始代表)が運営しており、10月22日から営業を始めている。

 柏原市周辺は古墳時代に放牧場があったとされ、古くから馬と深いつながりのあった場所。和種馬ホースランドでは現在、4頭の北海道和種を迎え入れ、簡単なトレイルコースでの引き馬や乗馬、和装コスプレなどを楽しむことができる。

 関係者によると、このような施設は珍しく、週末ともなると予約で埋まり、家族連れで賑わうなど上々のスタートを切ったとのこと。今回、冨宅正浩市長が施設見学に訪れたのも、そんなウワサを聞きつけたからだそうだ。実際に和装コスプレ乗馬を体験し、ご満悦。終始にこやかな表情の市長に感想を聞いてみた。

--結構、様になっていました。和種馬ホースランドをご覧になって、どんな印象を持たれましたか?

「施設は思っていた以上に広くて、驚きました。柏原にこのような乗馬体験や馬に触れ合える機会が設けられ、嬉しく思います。聞くところによると、大阪府下にはかつて放牧場が点在していたとのこと。歴史のロマンも感じられる場所に乗馬施設が完成したことは意義深いのではないでしょうか。子どもたちもきっと喜ぶでしょう」 

--実際に馬に乗った感想はいかかでしたか?

「楽しかったですね。乗馬は思った以上に体幹のバランスが必要で、健康にもつながり、幅広い年齢層の方々に健康維持の目的でも非常に効果があるのでは、と思いました。また馬とのふれあいによって、癒やしや元気ををもらえることも分かりました。またがって、馬と一体になれた気もしました」

--そうそう。冨宅市長と言えば、8月にM-1出場し、話題になりました。

「いやぁ、お恥ずかしい。あれは地元企業出身で芸人の友人から誘われ、『柏原のPRになるのなら何でもやる』との思いで出場しました。結構ニュースにも取り上げてもらい、とても反響が大きく、柏原市の知名度向上にアピールできたのではないかと思っています。何事もチャレンジが大事だ、とあらためて気づかされました。これで少しは奈良の橿原市(かしはらし)と勘違いされず、柏原(かしわら)を覚えてもらえたのではないでしょうか」

--その柏原市の魅力といえば?せっかくなのでPRしてください。

「そうですね。大阪の中心部からも近く、市内には大和川が流れ、面積のおよそ3分の2が山間部という豊かな自然に恵まれ、大変住みよい街です。その地形を生かし、ブドウの栽培も盛んでワインの生産も行われています。2019年のG20大阪サミットでは夕食会に採用され、各国の首脳に喜ばれたんですよ」

--今後、力を入れたいことなどあれば。

「柏原市は自然、産業、歴史文化など多くの観光資源に恵まれています。なかでも力を入れているのは亀の瀬トンネル内でのプロジェクションマッピングで12月8日から予約を開始します。亀の瀬は令和2年度に日本遺産に認定され、鉄道トンネルを舞台に、音と光のエンターテインメントが繰り広げられます」

--最後に和種馬ホースランドの存在意義、期待するものはありますか?

「子どもたちには馬に触れ合うことでいい思い出になることでしょう。和種馬ホースランドのコンテンツを、ふるさと納税の返礼品にするのもいいかもしれません。それに何より、かわいらしい和種馬に忍者の格好やサムライ風のいでたちで騎乗するのは外国人にも受けるでしょう。2025年に開催される「大阪・関西万博」に向けて観光の目玉になるのではないかと期待しています」

(まいどなニュース特約・山本 智行)

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