ガチャガチャでもらえる“母の愛” 「たまには帰ってきんしゃいね」…方言あふれる手書きの「おかあちゃんからの手紙」が話題

子どもの頃によくしていたガチャガチャ。私の時代は練り消しのガチャガチャが流行って近所の八百屋さんにお小遣いを握って通ったのを覚えています。昔は子ども向けのものが多く大人になったら縁がないものだと思っていましたが、現在は大人向けのガチャガチャも増えてきました。中には「これ誰が回すんだろう…」と思うような変わり種もあります。

■おかあちゃんからの手紙!?︎

先日、私も外出先のショッピングモールにあるガチャガチャに吸い寄せられてしまいました。

「元気が出る”おかあちゃんからの手紙”」…異彩を放ちすぎている!

カプセルの中には、おかあちゃんからの手書きの手紙が折りたたまれて入っています。さらに気になるのは「方言丸出し」の文字。

正直「なんじゃそりゃ」と思いつつ、コロナや仕事の忙しさを理由にして3年くらい実家に顔を出していないなと寂しさを感じてしまい、気付けば小銭を投入していました。

中には、遠く離れた地で暮らす子どもに向けた応援メッセージが書かれていました。

「元気にしとるね?」という書き始めで、「悩むこともあるかもしれないけど、自分を信じてがんばってね。困ったら連絡してね」といった内容の手紙が博多弁で綴られています。

「ちゃんとご飯は食べんといかんけんね」「たまには顔を見せに帰って来んしゃいね」

…そんな方言を隠さない文体がじんわり心に染みて、ノスタルジックな気持ちにさせてくれました。

まあ私の母はこんなに方言は出ていないし、そもそも福岡出身でもないので、博多弁は話さないのですが。

それでも、母親からの愛情を思い出すいい機会になりました。今年の年末年始も仕事で帰れませんが、落ち着いたら、久々に実家に顔を出すことにします。

■開発者に話をきいてみました

この「おかあちゃんの手紙」はなぜ生まれたのでしょうか?企画した株式会社マモルのくまゆうこさんにお話を聞いてみました。

ーーーどのような思いで「おかあちゃんの手紙」を企画されたのでしょうか?

新型コロナウイルスの感染拡大により行動制限が余儀なくされた3年弱で、人とのリアルな繋がりが薄れたことで孤独感を感じやすい昨今、子供だけでなく大人にも「おかあちゃんからの温かみのある手書きの手紙」を通して、ホッと一息ついて欲しいという思いで制作し、この度発売に至りました。

ーーー手紙は関西弁、名古屋弁、青森弁、沖縄弁、広島弁、博多弁の6種類の方言で書かれているそうですね。なぜ各地の方言になっているのでしょう?

「典型的なふるさとのイメージ」を表現することができるためです。どんな方言がでるかもお楽しみなので、面白さが出るかなと。また、直筆であることも合わせてリアルな温かみを感じていただけたらと思います。

ーー手紙の文面は誰が考えたんですか?

私とプロジェクトスタッフと「どんな文面だったら、ほっこりするかな?」「自分の母親だったらどんな手紙を書くかな?」と考えました。

ーー手紙の直筆は誰がしていますか?

誰でしょう?秘密です。

ーーーどの世代の人に回してもらいたいですか?

大人の方から、実家を離れて学業に勤しむ学生さん達、もちろん子どもたちにも楽しんでいただければ嬉しいです。人は誰しも誰かの子であり、誰もが誰かに愛されています。このガチャガチャを通して、母親の愛を感じてみませんか?

ーーSNSなどでも反響はありましたか?

このことを知って、わざわざ販売場所までいってくれた人もいるようです。学生向けにと思って出していましたが、40代くらいの方も懐かしんで楽しんでくれているようです。

   ◇   ◇

▽販売店舗:全国40店舗のカプセルトイ専門店(専用サイトに記載)

▽販売期間:2022年12月16日(金)~(なくなり次第終了)

▽方言:関西弁、名古屋弁、青森弁、沖縄弁、広島弁、博多弁の6種類

▽販売期間:なくなり次第終了

(まいどなニュース特約・ヨシダ コウキ)

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