警視庁公安部の巡査部長が強制性交容疑で逮捕、警察官の相次ぐ性犯罪 元刑事は「余罪の徹底追及を」

 千葉県内の集合住宅に侵入し、10代の女性に性的暴行を加えた強制性交などの疑いで、警視庁公安部に所属する巡査部長の小林徳之容疑者(39)=千葉県松戸市=が10月31日、千葉県警に逮捕された。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は当サイトの取材に対し、強制性交や盗撮などの容疑で今年8月から10月にかけて計4度も逮捕された千葉県警捜査4課警部の岡田誠容疑者(45)の存在も踏まえて、現職警察官による性犯罪が相次いでいることに警鐘を鳴らした。

 小林容疑者の逮捕容疑は、今年5月4日午後3時半ごろに千葉県内にある集合住宅の敷地内に侵入し、10代女性に暴行や脅迫を加えて性的暴行をした疑い。同容疑者は容疑を否認しているという。県警によると、小林容疑者は面識のない女性を尾行して住宅の屋外にあるスペースで犯行に及んだとみられている。被害届を受け、DNA鑑定や防犯カメラなどを活用した捜査で小林容疑者が特定された。同容疑者は事件当日、休みだったという。

 小川氏は「夜間ではなく、昼間に、しかも屋外で性的暴行をするということは、初めてやる人間の手口ではないと思われる。当日は非番で、事件後には普通に勤務していることから見ても、過去にもこうした手口で犯行を繰り返した可能性もあり、余罪があると考えられる」と指摘した。

 さらに、小川氏は「この関連で気になることがある。千葉県で事件が多発しているのです」と切り出した。

 「今年9月23日に松戸市の小学1年の女児が自宅を出たまま行方不明になり、残念ながら10月4日にご遺体で発見された。10月8日には松戸市立の小学校に勤務する市川市在住の28歳男性教員が盗撮容疑で捜査をされていたのだが、家宅捜索を受けた際に本人のスマートフォンから、今年6月に勤務先の小学校内で女子児童の体育館シューズに自分の体液をかけている様子を動画に撮っていたことが判明し器物損壊の容疑で逮捕された。そして千葉県警の警部が8月から10月にかけて計4回、強姦等の容疑で逮捕され、さらに、今回の警視庁公安部所属の警察官逮捕となる。この者は東京の警視庁勤務だが、千葉県の松戸市在住で、犯行も千葉県内で行なわれていた」

 今後について、小川氏は「千葉県警の警部だった岡田容疑者は否認を続けていたが、4回目の強姦容疑での逮捕でようやく事実を認めた。同様に、小林容疑者も否認しているが、さらに余罪が判明すれば再逮捕はもちろん、それ以降も捜査を進めていく必要がある。岡田容疑者の4度目逮捕容疑が8年前の事件だったように、小林容疑者についても、どこまで引き出せるか。被害に遭った女性は相手の顔を見ているので、言い逃れはできない。容疑者は事実を認め、反省し、謝罪し、罪を償わなければならない」と訴えた。

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