「アニメで憧れたベッドを購入」「すでにひとりで寝ている子と一緒にお泊り会」…子どもの「ひとり寝」成功させた秘策は

「子どもの寝かしつけって、いつまでやるんだろう」…そう思いながら毎晩子どもに添い寝。スッと寝てくれればいいですが、なかなか寝なかったり、何冊も本を読まされたりする日もありますよね。親子で一緒に寝ていた布団も、子どもの成長とともに狭くなり、いいかげん“ひとり1布団”で寝たいな…とも思ったり。「おやすみなさい」の一言で、子どもがひとりで自分の寝室へ行って寝てくれる…そんな日はいつやってくるのでしょうか。先輩の保護者たちに、子どもの「ひとり寝」を成功させた“秘策”を聞いてみました。相手もなかなか手ごわいようですが…。

■ひとり寝できるようになった時期やきっかけは?

まずは「寝かしつけ」から解放されたら楽ですよね。今回は、寝室の入り口で「おやすみ」あるいは、ひとりで寝室まで行ってくれるようになった「ひとり寝」時期やきっかけを紹介します。

▽年長の暑い夏に

毎晩毎晩、息子とがっつり抱き合って寝ていました(笑)。ぐっすり寝る前に少しでも離れようするとすぐ起きるので、私もほとんど毎日朝まで寝落ち。息子が年長の夏、その夜はとにかく暑くて…「Bちゃん(息子)、ちょっと暑いから、(脇に置いてあった)ひんやり枕で寝てごらん」というと、私の腕から離れ、素直に従ったんです。よほど暑かったんでしょうね。

次の日から、「今日からひんやり枕でひとりで寝れそう?」と聞くと、さすがに暑さがこたえたのか、「うん、寝てみる」と。5分ほど一緒に添い寝して、「じゃあ、おやすみね」というと、「うん」とひとりで寝てくれました! 寝苦しいほどの暑さは嫌ですが、そのおかげでひとり寝ができるようになったので、「熱帯夜万歳!」でしたね(笑)。〔Yさん、子ども8歳〕

▽上の子が小学校に上がるタイミングで、下の子も!

毎晩長男、次男を両腕枕していました。どちらかが寝つけば片腕を抜けますが、もう痺れて痺れて…(苦笑)。上の子が小学校に上がる年の春に2段ベッドを買いました。2段ベッドというだけで子どもたちは「ひとりで寝る!」とワクワクしていましたが、結局下の子はしばらく添い寝。1カ月くらい経って、やっとひとりで寝てくれましたね。とはいえ、上の段にお兄ちゃんがいるので安心だったようですが。

2段ベッド作戦はお金はかかるものの、かなり効果大と思います。〔Wさん、子ども10歳・8歳〕

▽小学校5年生まで寝かしつけ!

驚かれるかもしれませんが、小学校5年生まで一緒に寝ていました。たぶんもっと早くひとりで寝られたのかもしれませんが、まだまだ「ママ、ママ」な息子が可愛くて、私が一緒に寝てたってこともあります…。当時長女が中3で反抗期真っただ中、息子がまだ甘えてきてくれて嬉しいってこともありましたね。今考えると親バカというよりバカ親(笑)。

5年の2学期、息子のほうから「さすがにもうひとりで寝る」と言い出して、添い寝終了。ちょっと変わった「ひとり寝」かもしれませんが、自分から言い出すまで待つのもあり!?〔Iさん、子ども17歳・13歳〕

   ◇   ◇

…「ひとりで寝る」って、子どもにとっては勇気がいること。その子の気持ちの成長によって、時期もきっかけもさまざまなんですね。ママの心に余裕があれば、あまり「ひとり寝」を焦らず、寄り添って寝るのも「あり」のようです。

■ひとり寝させるために編み出したママの秘策

自分の時間がほとんどない! 働くママの心の叫びが聞こえます。そう、もし子どもがひとりで寝てくれたら、夜はまるっと自分の時間に。そのために編み出した、ママたちの作戦とは?

▽ひとり寝できる友達をお泊りに呼んで…

保育園年長のとき、親子で割と仲良くしている同じクラスのママ友が「ウチはやっとひとりで寝てくれるようになったよ」というのを聞いて、これだ! と(笑)さっそく息子に「Aくん(友達)、ひとりで寝てるみたいだよ。Cちゃん(息子)もできるかな」と言ってみましたが…「やだ、ママと寝る。Aくん(友達)もママと一緒だよ」と全然信じないし、「直接Bくんに聞いてみれば?」と言っても「ヤダ!」の一点張り。

そこで、Aくんを呼んでお泊り会を決行。さすがに友達の手前、息子もあまり「ママ、ママ」と言わず。2人で布団に入ってしばらくギャーギャー騒いでいましたが、会話の中で「Aくんがひとり寝している」ということが判明したそうです。

友達の影響を受けやすい息子、次の日から寝室の入り口で「おやすみ」のひとり寝ができるようになりました。たまーに「今日はママと」という日もありましたが、それも徐々に少なくなって今に至ります。逆にちょっと寂しいかな。〔Uさん、子ども7歳〕

▽一緒にベッドを選んだ

ディズニーにハマっていた娘。ディズニーの主人公ってみんなベッドなので、ずっとベッドに憧れがあったようです。でも、私が「ベッド=ひとりで寝られるようになったら」と言っていたので、なかなか娘から「ベッドほしい」と言い出しませんでした(笑)。

年中の春頃、一緒にディズニーアニメを観ていて、ベッドの画面が出てきたタイミングで「もうすぐ年長さんだし、ベッド買いに行こうか」と私から提案。「うん!」と即答でしたね。初めてベッドで寝る日は10分ほど添い寝、その次の日は5分と減らしていって、1週間くらい経って居間で「おやすみ」ができるようになりました。なにやらベッドにぬいぐるみをたくさん置いているようですが(笑)。

ちなみにひとり寝までは、布団を2枚敷いて主人と娘と私の3人で川の字で寝ていました。娘が蹴ってくるわ、ゴロゴロするわで、私や主人が夜中起きることもしばしば。今は娘のベッドの脇に私が布団を敷いて寝ています。ひとり寝してくれることもありがたいけど、なによりひとり1布団で寝られるのが快適!〔Iさん、子ども7歳〕

▽第三者に「ひとり寝はかっこいい!」と言ってもらう

小学校に上がってしばらく経っても、いっこうに独りで寝てくれない気配の長男。下の子を寝かしつけてから、再び上の子を寝かしつけるという「二重寝かしつけ生活」でした。

小1の2学期の終わり、風邪か何かで行ったとき、小児科医の先生に「いまだに全然ひとり寝できなくて…」とポロッとこぼしたんです。そのときの先生の「ひとりで寝られたらかっこいいよねー。先生マジで尊敬するよ」という一言が効いたようです。ちなみに長男お気に入りの美人女医(笑)。

その夜から、いきなり「俺、ひとりで寝るわ」と。第三者パワー、すごい! ありがたい!〔Kさん、子ども12歳・9歳〕

   ◇   ◇

…これ、全部参考になりそうですね。友達や好きな人(?)など、第三者の力を借りるってなかなかいい作戦だと思います!

■ひとり寝で苦労したこと

サクッとひとり寝してくれたらどんなにありがたいか…でも相手は小さな子ども。そう簡単にいくわけもなく、かなり手ごわいようです。

▽何度も起きてくる…

年中の冬くらいから、少し添い寝するとすぐ寝付くようになったので、これは「ひとり寝できる日も近いか?」と期待大。本人も「大丈夫」と言うので、布団に入るまで見届けて「おやすみ」と言うのですが、10分くらいすると起きて居間に来る。また布団まで送って、また起きてきて…。そんな日々が続いたので、結局また添い寝に戻ってしまいました。

どうやら、ひとりでさみしいというより、「ママ居間でなにやってんだ?」と気になって起きてきたようです(苦笑)。特にきっかけはないのですが、気づくと独りで寝られるようになっていました。そんな可愛かった長男も、今は気づくとどこでも寝ている15歳に。デカいから邪魔!(笑)。〔Hさん、子ども15歳・11歳〕

▽鼻づまりが酷く、なかなかひとり寝できず

娘は万年鼻詰まりが酷くて、寝てもすぐに鼻が「フガ!」となったり咳き込んだりで起きてしまうんです。枕を高めにしたり、ときに私が座った状態で抱っこしたまま寝たり。年長になってもそんな感じで、私も万年睡眠不足。ひとり寝させたくてもさせられない、という状態でした。

結局、小学校1年生のときに鼻の手術(ある程度体が大きくならないと受けられない手術)をして、重かった鼻炎も解消。それからやっとひとり寝してくれるようになりました。それまで添い寝や抱っこ寝をたっぷりしたせいか、ひとり寝もすんなりしてくれるように。あの時の解放感はハンパなかった!〔Tさん、子ども12歳〕

   ◇   ◇

「僕が寝た後、ママなにやってんの?」確かに子どもは気になりそうですね。もし起きてきたら、必死に家事をするフリをしないと!?(笑)。しかし、一晩中抱っこ寝もかなりキツイ! 呼吸が苦しそうな様子では、心配でママもなかなか眠れなかったでしょうね…。

■ひとり寝できるようになったあと…ママたちの夜の過ごし方

「さあ、あとは自分の時間!」草原を駆け出したくなるような解き放たれた気持ち、想像するだけで最高です!

▽細かい家事をゆーっくり

子どもがまだ年長なので、朝や帰宅後はどうしてもバタバタ。寝かしつけもあったころは、最低限の家事ですらできないこともありました。でも、独りで寝てくれるようになって(年中の終わりに)、自分が寝る時間まで3~4時間は丸々自由時間! 掃除が好きなので、「今日は居間」「今日は台所」と、ゆったり隅々まで掃除しています。

以前は朝起きると床に落ちた脱ぎっぱなしの服や、汚れたテーブルやシンクに溜まったお皿を見て悲しくなっていましたが、今は毎日爽やかな朝を迎えています(笑)。〔Oさん、子ども6歳〕

▽撮りためたドラマ鑑賞

寝かしつけが大変だったころは、ドラマなんて1本も観れませんでした。録画しても溜まる一方で、「どうせ観れないなら消す」という始末。私が寝落ちしていたせいもあるんですが(笑)。もともとドラマ大好きっ子なので、今はあの頃を取り戻すように観まくっています。いくつかDVD-BOXも買っちゃいました。幸せでーす。〔Uさん、子ども12歳・10歳〕

▽主人と二人で晩酌

寝かしつけまでに時間がかかるわ苦労するわ、そのまま寝落ちの日々が何年も続いて、主人ともちゃんと会話していませんでした。子どもたちがひとりで寝てくれるようになって、はじめは夫婦それぞれに好きなことをしていましたが、今は二人で晩酌しながらいろいろなことを話したり、テレビを観たり。ちょっと冷め切っていた夫婦関係が、時間をかけて修復できた感じです。〔Tさん、子ども13歳・10歳〕

   ◇   ◇

…いいですねーいいですねー。ママたちのにんまりした顔が浮かんで、こっちまで嬉しくなります。今はまだ寝かしつけで手こずっているママたち、あと数年後の自分の姿ですよ。

   ◆   ◆   ◆

「ひとり寝」。パパやママがいないと寝られなかったけど、気持ちに折り合いをつけて独りで布団に入って眠りにつく。それは、大きな大きな成長の証です。ひとり寝できたら、子どもの成長を喜ぶとともに、自分の時間を持てることも大いに喜んじゃいましょう。さあ、今夜は何をしましょうか?

(まいどなニュース/BRAVA編集部)

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス