お父さんのお風呂事情 快適なのは「一番風呂」よりも「終い湯」 「次の人のことを気にせず入れる」「お湯が少ない」

花王株式会社は、小学生以下の子供がいる、20歳~59歳の有職男性500人を対象に、「父親たちのお風呂事情」を調べました。父親の入浴する順番や所要時間、入浴時の過ごし方、湯船に浸かる頻度などを、様々な入浴事情を調査したところ、一番風呂ではなく「一番最後」に入浴する人が多い、入浴時には「考え事」をする人が多い、夏場でもほぼ毎日湯船に浸かっていることが分かりました。

調査はWEBアンケートで2022年6月2日~6日に実施しました。主なトピックは以下の通り

・父親たちの入浴の順番は「一番最後」が主流。「掃除担当のため」「テレワークで最後に寝るから」

・汗をかく機会が多い夏でも、約半数が「ほぼ毎日」湯船に浸かる。

・入浴時に行っていることランキング1位は考え事。入浴時間は10分以上~20分未満。

・家庭のお風呂ルールは「最後に入った人が浴槽を洗う」「父親は専用のシャンプーを使う」「湯船にお湯を張るのは週に3回まで」

・4人に1人がコロナ前後で入浴事情に変化あり。「家族よりも自分が後に入るようになった」

・3人に1人が普段から銭湯を利用。

■一番風呂よりも…

家庭内で入浴する順番は、「一番最後(45.4%)」が4割以上で最多。理由は仕事の終わる時間や子育てや就寝時間などを考慮していることがうかがえました。

■「一番最初」派

「自分が一番早く寝るので」(53歳)、「子供を早く就寝させるため一緒に入る」(40歳)、「自分以外の家族がなかなか入らないから自分が先に入る」(39歳)、「夕食前に入りたいから」(47歳)

■「中間」派

「子供が綺麗な状態で入れるよう、子供を優先にしているから」(45歳)、「特に順番は決まっていない。どれが多いかと言われれば中間」(44歳)、

■「一番最後」派

「仕事が忙しく、帰宅する時間が一番最後になるから」(37歳)、「最後の掃除担当のため」(44歳)、「次の人に急かされるのは嫌だから」(35歳)、「テレワークで最後に寝て最後に起きるから、入る順番の優先度が低い」(51歳)、「自分が長風呂だから」(37歳)

一番最後に入る終い湯については「浴槽のお湯を使いまくれるから、最後に入浴する方が気を使わなくてよい」(48歳)、「最後なので、あとのことを気にせずゆっくり入れる点は良いが、お湯がぬるくなっている」(40歳)、「汚れが気になる。入浴剤の効果が薄れる」(43歳)、「一番最後なので、風呂掃除をしないといけないので手間」(43歳)、「お湯が少なくて寂しい」(45歳)といった声もありました 。

■夏もシャワーで済ませない

入浴にかかる時間や過ごし方については、一度の入浴の時間を尋ねると、約半数が「10分以上~20分未満(48.6%)」と回答。「20分以上~30分未満(26.0%)」「10分未満(12.8%)」が続き、30分以上かける人は1割程度という結果に。また、湯船に浸かる頻度については、「ほぼ毎日」という回答には、夏が47.2%と、暑い夏でも約半数の人が湯船に浸かっていることが明らかになりました。

入浴時に体を洗うほかに行っていることについてランキングにしたところ、1位は「考え事をする(34.8%)」、2位は「一緒に入る人と会話する(17.4%)」、3位は「マッサージをする(14.4%)」という結果になり、自分自身と向き合ったり人と会話をしたりする場所として、入浴時間を活用している人が多い傾向がうかがえました。

家庭内の”お風呂ルール”について募ったところ、バスタオルの使い方や節約のために行っていることなど、様々なルールが寄せられました。「バスタオルは2人で1枚」(41歳)、「掃除をした人が一番最初に入る」(45歳)、「体を洗っている時はお湯が冷めないように浴槽の蓋を少し閉めておく」(55歳)、「お風呂に最後に入った人が浴槽を洗ってから出る」(40歳)、「湯船にお湯を張るのは週に3回まで」(49歳)、「父親は専用のシャンプーを使う」(46歳)

■コロナ前後で入浴事情に変化

新型コロナウイルス流行前と後での変化について探りました。入浴事情に変化を聞くと、4人に1人が変化があると答えました。具体的には、「家族よりも自分が後に入るようになった(30.2%)」「入浴時間が長くなった(25.4%)」「入浴する時間帯が早くなった(23.8%)」「入浴する頻度が増えた(22.2%)」という変化が見受けられました。

理由は、「自宅で仕事することが増えたから」(49歳)「在宅勤務で子供と一緒に入ることが出来るようになった」(32歳)といったおうち時間の増加によるものや、「清潔にしようと体をしっかりと時間をかけて洗うようになった」(45歳)「外出して帰ったらそのままお風呂に向かうことが鉄則となった」(42歳)など衛生面への配慮が挙げられました。

銭湯についてはどう考えているのでしょうか。まず、銭湯の利用について聞いたところ、「利用している(38.4%)」と、3人に1人が銭湯を利用していることが判明。利用している人の頻度は「数か月に1回(24.5%)」が最多で、「月に1回(18.2%)」「年に1回(16.2%)」と続きました。日常使いではなく、銭湯の特別感を楽しむ目的で利用する人が多いようです。

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