畑で生まれた子猫たちを野生動物から守るために保護…してよかったの? 一時は悩んだ飼い主、今ではかけがえのない存在に

■畑で生まれた子猫たち

ナナちゃん、ハチちゃん(いずれもメス・生後10カ月)は、岐阜県に住むKさんの夫の畑で生まれた。野良猫の子で4匹兄弟姉妹だったという。

畑は車もあまり通らない場所にあり、Kさん夫妻は母猫と子猫をしばらく見守ることにした。母猫はちゃんと子猫たちの世話をしていたそうだ。しかし、子猫のうち1匹の目がなんとなくおかしくて、夫妻は畑に来るカラスか野生動物に襲われたのではないかと心配になった。

知り合いの保護活動をしている人に相談した結果、その日のうちに子猫たちを保護することになった。

■オッパイが飲めなくなる

保護活動のことはあまり知らず、あれよあれよという間に話が進んでいったが、Kさんは本当に保護していいのか悩んだという。

「まだ授乳中の子だったので、母猫と離してしまうのもかわいそうだったし、母猫はすぐに不妊手術をすると聞いて、そんなことをしたらオッパイが飲めなくなってしまうと思いました。野良猫は野良猫で逞しく生きていってほしいとも思いましたし、人間の都合で猫たちの人生をどうにかするなんておかしいんじゃないかと、かなり泣きました」

夫妻は、4匹の子猫のうちナナちゃん、ハチちゃんの里親になることにした。

■幸せ倍増、かけがえのない存在

ナナちゃん、ハチちゃんを迎えて生活は大きく変わったという。

「我が家には犬も2匹いるし、そこに猫が2匹増え、目まぐるしく変わりました。でも、幸せな時間も倍増しました」

姉妹だが性格は全然違うそうだ。2匹とも穏やかだが、ハチワレのハチちゃんはかなり優しい子で甘えん坊。いろんなことに動じない、面白い子なんだという。クリーム色のナナちゃんは、兄弟の中で最も臆病だったが、ハチちゃんのおかげで、人懐っこい子になったという。

猫の魅力にどっぷりハマったという夫妻。ナナちゃん、ハチちゃんは、それはそれはかけがえのない存在なんだという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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