コロナ禍で「UIターン」就職希望者が4割近くに 「東京で友だちができていない」「都市部にいる必要を感じない」

長引くコロナ禍の影響でテレワークの普及や自由な移動が制限されるという生活様式の変化が「地方での就職」を考える大きなきっかけとなっています。「UIターン」について、2023年卒の学生は、就職において「働く場所」をどのように感じているのでしょうか。

そこで株式会社学情の運営する「あさがくナビ2023」では、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、2021年12月23日から2022年1月14日の期間に「UIターン」をテーマにインターネットアンケートを実施しました。有効回答数は315名でした。

UIターンや地方での就職を希望するとの回答は38.7%にのぼり、約4割の学生がUIターンや地方での就職を希望しているとの結果に。コロナ初期にあたる2020年6月に2021年卒学生を対象に実施したアンケートと比較すると、UIターンを希望する割合は16.9ポイント増加しており、コロナ禍でUIターンや地方での就職を希望する学生が増加していることが明らかになりました。

「UIターンや地方での就職を希望しますか?」と聞いたところ、「UIターンや地方での就職を希望する」と回答した学生が38.7%に上りました。コロナ初期の2020年6月に、2021年卒学生を対象に実施したアンケートと比較すると、UIターンや地方での就職を希望する学生の割合が16.9ポイント増加しており、コロナ禍でUIターンや地方での就職を希望する学生が増加していることが分かります。

「家族の近くに住みたいと思った」「家族や友だちのいる地元のほうが、安心して生活できると思う」「コロナ禍で一人暮らしをしていて、今後も一人暮らしをすることに不安を感じた」などの声が寄せられました。

次に「地方での就職について、新型コロナウイルスの流行により意識の変化はありましたか?」という質問において、「より地方での就職を希望するようになった」と回答した学生が、37.0%に上りました。「どちらかと言うと地方での就職を希望するようになった」47.1%を合わせると、地方での就職を希望する学生の8割超が新型コロナウイルスの影響で地方での就職をより希望するようになったと回答しています。

「地方のほうが、新型コロナウイルスの感染も少なく、安心して生活できると思う」「コロナ禍では、都市部で就職をすると、地方に住む家族となかなか会うことができないと思う」「地方から東京の大学に進学したものの、コロナ禍で人との交流がなく、東京に友だちや知り合いがいない。卒業後は、家族や友だちがいる地元に帰りたい」「外出自粛などで友だちと飲食を共にする機会が減り、必ずしも都市部にいる必要を感じなくなった」などの声が上がりました。

UIターンや地方での就職を希望する理由は、「地元に貢献する仕事をしたいと思ったから」が40.2%で最多となり、次いで「家族と一緒に暮らしたいと思うから」35.2%、「もともと卒業後は地元に帰ろうと思っていた」32.8%と続きました。

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コロナ禍によって断続的な緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置の適用があり、人との交流の機会が減っていることや、都道府県をまたぐ移動の自粛を要請されていたことが、就職活動における仕事選びにも影響をもたらしていることが分かりました。

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