「ロングシートで特別料金なし」「座席指定しリクライニングシート」特急サザンは使い分けが魅力

南海電気鉄道が運行する特急「サザン」は筆者お気に入りの列車のひとつです。なぜなら、その時のシチュエーションにより、座席が選べるからです。早速、南海特急「サザン」の魅力をチェックしましょう。

■大阪と和歌山を結ぶ特急「サザン」

特急「サザン」は大阪ミナミの中心地、難波駅と和歌山市駅・和歌山港駅間を結ぶ列車です。終着の和歌山港駅で徳島港へ向かう南海フェリーに接続。大阪~四国間の輸送も担っている点も「サザン」の特徴です。

「サザン」の停車駅は難波、新今宮、天下茶屋、堺、岸和田、泉佐野、尾崎、みさき公園、和歌山大学前(ふじと台)、和歌山市、和歌山港です。近年、泉佐野駅以南の停車駅が増え、中間駅利用者も重視していることがうかがえます。

難波~和歌山市間の昼間時間帯の所要時間は約1時間です。参考までに並走するJR西日本の紀州路快速は天王寺~和歌山駅間を約1時間10分、特急「くろしお」は約45分で結びます。

■その時のシチュエーションにより座席が選べる「サザン」

「サザン」は8両編成で運行されていますが、和歌山市方前4両は座席指定車両、後4両は自由席車両です。座席指定車両はリクライニングシートが並び、ワンランク上の特急列車そのもの。乗車には乗車券のほかに座席指定券(大人520円 小児260円)が必要です。

一方、自由席車両は基本的にロングシートが並び、一般の通勤電車と変わりません。特別料金は必要なく、乗車券だけで乗車できます。

つまり「サザン」はその時のシチュエーションにより、座席指定車両/自由席車両の選択が可能な列車です。なお「ラピート」や「こうや」などの他の特急列車は全車座席指定なのでご注意ください。

筆者は昼間でも難波駅から和歌山市駅へ向かう際は必ず座席指定車両を選びます。リクライニングシートという快適性もさることながら、車内で昼食がとれることがポイント。さすがにロングシートで昼食をとることは難しいですから。

座席指定料金が520円なので、軽い昼食なら計1000円以下+乗車券で済み、時間の節約にもなります。難波~和歌山市駅間の普通運賃930円ですから、520円は許容範囲ではないでしょうか。

一方、同じ時間帯であっても難波駅から泉佐野以北の駅へ向かう際は自由席車両を選択します。難波~泉佐野駅間の所要時間は約30分なので、ロングシートでも問題はなしといったところです

■リクライニングシート車両+ロングシート車両の特急は他にも

リクライニングシート車両とロングシート車両を連結している私鉄特急では名古屋鉄道が挙げられます。名鉄の快速特急、特急はリクライニングシートの座席指定車両「特別車」2両+ロングシート車両/クロスシート車両「一般車」4~6両で構成されます。「特別車」の乗車には乗車券の他に特別車両券「ミューチケット」(360円)が必要です。

「サザン」と名鉄特急の共通点は共に走行距離が長く、他の私鉄有料特急と比べると停車駅が多いこと。長距離輸送と短距離輸送の両方を担う必要性から、リクライニングシート車両とロングシート車両との連結が編み出されたように感じます。

またJR西日本「Aシート」や京阪電気鉄道「プレミアムカー」とは異なり、共に10両編成以下でリクライニングシート車両が2両以上ある点も見逃せません。

特別料金が比較的リーズナブルであることも両者の共通点です。難波~和歌山市駅間は約65キロとなり、南大阪線・吉野線以外の近鉄特急の特急券だと920円を要します。これからも気軽に選択できる特急列車であり続けてほしいな、と思っています。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)

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