「京大カレー部」伝授!自粛期間の自主研鑽で生まれた特製スパイスカレーレシピをご紹介

 学業のかたわら、本格スパイスカレーを開発・研究している京都大学の「京大カレー部」。彼らの活動は、ただカレーを食べ歩いたり、部内でカレーを食べたりする、それだけかと思いきや、もっと本格的だ。自らメニューを生み出し、学内や日本各地のイベントで出店。今や「京大カレー部」は一つのブランドとなり、彼らのカレーを求めるファンも多い。

 とはいえ、今は新型コロナウイルスの影響で部員同士の活動は自粛中。しかし彼らの研究欲が冷めることはなく、今は各自でスパイスカレーの開発に励んでいるそう。一体どんなカレーが生み出されているのか?家で作れる簡単なものから本格カレーまで、彼らのレシピを紹介する。

必要なのはスーパーで購入できる食材のみ。簡単本格スパイスカレー!

 佐藤壮之介さん(文学部2年生)考案のレシピ。

 1からスパイスを揃えるのは億劫だけど、家で本格的なカレーを食べたい!そんな方のために、カレー粉によるカレーとは一味違うカレーを。炒めた玉ねぎの甘さと、ピーナッツバターのコクによって生まれるこってり感。大量の挽きたて黒胡椒がピリッとしめる、チキンカレー。

■材料

・玉ねぎ大きめ一個…350g

・ホールトマト缶半分弱…150g

・ニンニクひとかけ

・生姜ひとかけ(ニンニクと同量くらい)

・鶏もも肉…300g

・カレー粉…大さじ1

・コリアンダーパウダー…大さじ1(なければカレー粉大さじ1)

・ピーナッツバター…15g

・サラダ油…大さじ3

・食塩…小さじ1/2(3g)

・粒黒胡椒…お好み(今回は10g)

※黒胡椒は、粉でなく、粒からペッパーミルで挽くのがおすすめ。電動ミルだと挽きやすい。

■作り方

①まずは玉ねぎを縦に1/4にスライス。維を断つように切るのがオススメ。多少サイズがバラバラでも気にする必要なし。

②ニンニク、生姜をみじん切り。

③鶏肉に塩を振り、一口大に切る。本場インドでは鶏皮は捨てることが多いが、今回は皮目をしっかり焼くことで出汁を取るので、そのままがオススメ!

④トマトやその他調味料も用意し、準備完了。

⑤フライパンにサラダ油を熱し、ニンニク、生姜を中火で炒める。

⑥うっすら色付き良い香りがしてきたら、玉ねぎを最強火で炒める。焦がさないように木ベラで。焦げそうになったら、火は弱めず少量の水を。

⑦炒められたら、トマトを投入。水分を飛ばしながら、練るように炒める。

⑧一旦火を止めて、食塩、ピーナッツバター、カレー粉、コリアンダーパウダー、胡椒の半量を投入。粉っぽさがなくなるまで、焦げないよう注意して1分程度炒める。ここでカレーの素が完成!

⑧別のフライパンに油を軽くしく。皮目を下に、鳥もも肉を強火で焼く。

⑨鳥もも肉の両面に焼き目がついたら、水350mlを投入。沸騰したら弱火で2、3分煮込む。

⑩先ほどのカレーの素に、鳥もも肉とスープを加え、3分煮込む。この間に、残りの黒胡椒も挽き切る。

⑪ガラムマサラ(なければ塩でもOK)で味を整え、完成!

■補足

再現性を高めるためにグラム表記を付していますが、玉ねぎや鶏肉の量は適当でOK。「塩の量」と「カレー粉を炒める時」さえ慎重に行えば失敗なしです。手動みるしかない場合は胡椒を挽くのは大変ですが、おいしいカレーが待っていると信じて頑張りましょう。

カロリーを気にせずこってり。ビッグな焼き鳥と一緒に

ビッグな焼き鳥をのせて贅沢に。ガイヤーンカレー

 大島輝さん(医学部2年生)考案のレシピ。

 カロリーを気にせず、こってり食べたい。鶏肉とスパイスでエネルギーチャージ!

■材料

・骨付鶏股肉 …1本

・玉葱 …1個

・トマト缶…半分

・にんにく…3片

・生姜…1片

・カー 1/4片

・レモングラス1本

・ソイビーンソース 小さじ1

・シーズニングソース 小さじ1

・ナンプラー お好みで

・香菜 2本(根も)

・塩 適量

・砂糖 適量

ホールスパイス

・カシア 2本

・クローブ 8本

・クミンホール 大さじ2

・スターアニス 2個

・ブラックペッパーホール 大さじ1

・フェンネル 大さじ1

・フェネグリーク 小さじ1

パウダースパイス

・クミンパウダー 大さじ1

・コリアンダーパウダー 大さじ2

・ターメリック 大さじ2/3

・ガラムマサラ 大さじ1

・カイエンペッパー 適量

■作り方

①多めの油を敷き、玉葱を強火でかなりの茶色になるまで炒める。途中、みじん切りにしたにんにくと、すりおろした生姜を加える。

②玉葱を炒めている間に、肉にフォークで穴を開け、レモングラス、カーを細かく刻んで揉みこむ。そこにソイビーンソース、シーズニングソース、ナンプラーをかけてグリルでしっかりと焼く。

③玉葱が茶色に色づいたら、トマト缶を入れ、少し炒める。さらにテンパリングしたホールスパイス、さらにみじん切りしたパクチー、パウダースパイスを加えて炒める。

④焼いた鶏肉をフライパンに加えて、味をなじませる。最後に塩とカイエンペッパーを加えて、塩加減と辛さを調節したらできあがり!

スーパーで揃えられるメニューから、本格カレーまで。その日の気分に合わせて、スパイスカレーを楽しみたい。

(まいどなニュース特約・桑田 萌)

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス