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地図にないJR神戸線の謎の駅 名前は「訓練東灘」

 神戸市某所に、「訓練東灘」と記された駅名看板があります。ツイッター上には2013年ごろから、鉄道ファンの間で<何これ><かっこいいやん><新駅開業?>などのつぶやきが。謎の駅の正体を調べました。

 JR西日本近畿統括本部総務課の担当者によると、この看板がある施設の正式名は「神戸実設訓練センター」。駅の信号を取り扱う係員の業務訓練に使用されています。駅名看板は、駅ホームを再現するため設置され、路線図にはない架空の駅名です。名付け親や設置年月日ははっきりしないものの、2012年ごろから使用を始めたといいます。所在地については「詳細な住所はご容赦ください」(JR西日本)。

 駅名看板をこの目で確認したい。2月某日、写真の情報を頼りにJR灘駅から線路沿いを探しました。手掛かりは、看板の中の「東灘」の地名と、隣の「さくら」「みなと」という架空の駅名。この3つから、実在する「さくら夙川」駅(兵庫県西宮市)よりも西に位置し、港にも関連しそうな場所と推測しました。

 港に関係が深い駅といえば灘駅。かつて同駅周辺には、神戸港第四突堤北側のJR貨物神戸港駅まで続く鉄道支線、旧神戸臨港線(2003年廃線)が走っていました。現在は一部が遊歩道として整備され、古い鉄道レールが残る緑地広場もあります。線路があった場所を中心に歩くこと数時間。半分あきらめかけたとき、建物の陰に黄と黒色の踏切信号が。背伸びをすると横に「訓練東灘」の看板。「ここか!」。意外すぎる場所と達成感から笑みがこぼれました。

 具体的な場所を記すことはできませんが、駅名看板は歩道から見ることができます。周辺住民や施設の迷惑にならないよう鉄道ウォッチングをお楽しみください。

(神戸新聞ネクスト・金井 かおる)

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